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〈きょういく〉のエポケー・No.3

〈道徳〉は教えられるのか?

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[本書の概要]

道徳的価値観の若年層における荒廃を憂慮して、『心のノート』等学校の道徳教育の充実が叫ばれています。しかし、既存の道徳規範・徳目を教える道徳教育は妥当・有効なのでしょうか?そもそもその徳目の理由を、大人は子どもに説明できるのでしょうか?

既存の〈道徳〉をその理由も問うこともせずに繰り返す大人に対し、子どもが不信感を抱いているのが現在の問題状況の核心ではないかという認識のもとに、自明とされる価値観が揺らいでいる現在、〈道徳〉とは何かという観点から、〈道徳〉を教えるとはどういうことか、価値伝達機能としての学校の役割、大人に求められる姿勢、そして新たな〈道徳教育〉の可能性を探ります。

[編集] 土戸敏彦 
[刊行日] 2003/5/19 [形態] ムック
[定価] 2200円(税込) [判型] A5判 [頁数] 242頁
[ISBN] 978-4-87380-825-1 

[本書の目次]
序章 〈道徳〉は自明か
第1章 現代における〈道徳〉再考
道徳〉は危機にあるのか/若者たちはどのような社会的現実を生きているのか/〈道徳〉はどう認識されているのか/「人は人、自分は自分」という考え方をどう見るか/〈知識〉と〈道徳〉とは切り離せるのか/ニヒリズムにどう相対するか
第2章 教育のなかの〈道徳〉
『心のノート』考―“道徳教”へのいざない/〈道徳〉を教えるとはどういうことか/〈道徳教育〉はなぜ成功しなかったのか/「善さ」はどのようにして育まれるか/道徳性の発達をどう見るか/なぜ〈道徳教育〉は押しつけになるのか/愛国心教育という〈道徳教育〉/「生命の大切さ」をどう教えるか/これからの〈道徳〉はどう扱われるべきか/教育改革論議のなかの〈道徳〉の正体とは―新自由主義とネオナショナリズムが求める道徳
第3章 子どもの根元的な問いにどう答えるか
死ぬってどういうこと?/なぜ学校に行かなければならないのか?/人は一人では生きていけないのか?/人生に意味はない?
コラム―〈教育の目標〉再検討
個性尊重(自分らしさの押しつけ)/自己決定/自己実現/主体性・自律性/自由/「善さ」への教育と人間の弱さ/宗教的情操/民主主義における市民教育/「公」の精神/生命倫理/善悪の判断/人権/性モラル

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