[本書の目次]
序章 〈道徳〉は自明か
第1章 現代における〈道徳〉再考
道徳〉は危機にあるのか/若者たちはどのような社会的現実を生きているのか/〈道徳〉はどう認識されているのか/「人は人、自分は自分」という考え方をどう見るか/〈知識〉と〈道徳〉とは切り離せるのか/ニヒリズムにどう相対するか
第2章 教育のなかの〈道徳〉
『心のノート』考―“道徳教”へのいざない/〈道徳〉を教えるとはどういうことか/〈道徳教育〉はなぜ成功しなかったのか/「善さ」はどのようにして育まれるか/道徳性の発達をどう見るか/なぜ〈道徳教育〉は押しつけになるのか/愛国心教育という〈道徳教育〉/「生命の大切さ」をどう教えるか/これからの〈道徳〉はどう扱われるべきか/教育改革論議のなかの〈道徳〉の正体とは―新自由主義とネオナショナリズムが求める道徳
第3章 子どもの根元的な問いにどう答えるか
死ぬってどういうこと?/なぜ学校に行かなければならないのか?/人は一人では生きていけないのか?/人生に意味はない?
コラム―〈教育の目標〉再検討
個性尊重(自分らしさの押しつけ)/自己決定/自己実現/主体性・自律性/自由/「善さ」への教育と人間の弱さ/宗教的情操/民主主義における市民教育/「公」の精神/生命倫理/善悪の判断/人権/性モラル |