[本書の概要]
【特集1】 2学期に向けて教師のモチベーションをどう高めるか ――最も重要な管理職のマネジメント 管理職が、学校で一番気をつけなければならないことは、教職員の仕事へのモチベーションを高め、維持していくことです。管理職からの積極的な働きかけはもちろん、ふとした言動や醸し出す雰囲気によって、教職員がモチベーションを高めることがあります。反対に、ささいなひと言や対応によって、教職員のモチベーションを下げてしまうことも……。 いまの教職員は、管理職のどんな言葉を求めているのか、どうかかわってほしいと考えているのか、若手・中堅教員による「匿名座談会」で赤裸々に語ってもらいました。また、管理職としてどう働きかければよいか、多彩な論考で浮かびあがらせます。
【特集2】 「持続可能な社会」に向けた教育の推進 ――震災後の社会・教育に求められるもの 東日本大震災では、これまで自明視されてきた、あるいは見て見ぬふりをされてきたさまざまな制度の旧弊が明らかとなりました。とくに、原発事故とかかわって、これからわが国においてどのようなエネルギー政策をとっていくのか、国民的な議論が求められます。その際の一つの観点が、「持続可能な社会」です。エネルギー資源に乏しいわが国で、次世代に負担を先送りしない社会をどう構築していくかが、今後の焦点となっていきます。 そこで、特集2では、「持続可能な社会のための教育」(ESD)をどう推進していけばよいのか、文部科学省教科調査官と現場教員による鼎談を行いました。また、実践例も掲載しています。
【巻頭対談】 天笠茂/大江近 今後の地域連携の考え方と管理職の役割 ――「地域とともにある学校」をどうめざすか 東日本大震災では、地域コミュニティの核としての学校のあり方が、改めて注目されました。もはや学校は、地域と切り離しては存在し得なくなってきています。折しも文部科学省の「学校運営の改善の在り方等に関する調査研究協力者会議」がまとめた報告書「子どもの豊かな学びを創造し、地域の絆をつなぐ~地域とともにある学校づくりの推進方策~」においては、すべての学校が、地域の人々と一体となって子どもたちをはぐくんでいく「地域とともにある学校」をめざすべきであるとしています。 そこで、本会議の座長である天笠茂先生と、全日中会長の大江近先生に、今後の学校運営はどうあるべきか、管理職の役割は何か、お話しいただきました。
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