HOME » 今週の講話 » 中学校の講話
 
  中学校の講話
 
※ 学校講話参考図書はこちらをご覧ください。
 

 

『君たちはどう生きるか』から考える

いじめ


 最近、私が読んだ本から、いじめについて考えてみたいと思います。
 いじめは、集団生活の中で起きてはならないことですが、誰もが被害者・加害者・傍観者になる可能性があります。
 『君たちはどう生きるか』という本は、コペル君という15才の少年が、日常の生活で体験するさまざまな悩みや思いを父親代わりであるおじさんとの会話やノートのやりとりで整理していきます。
 この本は、吉野源三郎さんが書いたもので、今から約80年前の1937年に発表されたものですが、現代の人たちにも感銘を与える秀逸なもので、2017年に出された漫画版は、発売半年あまりで200万部が売れたのだそうです。

 学校内で起きるいやがらせや暴力について、コペル君は、友人や上級生からのいじめを受けたときには協力して立ち向かおうと友だちと約束をしたのですが、いざというときに助ける勇気が持てず、立ちすくんでしまい、それを悔やんで学校を休んでしまいます。
 コペル君を見守るおじさんの言葉を要約して紹介します。

 「人は自らの行動を決定する力を持っているからこそ、過ちを犯してしまうこともあります。しかし、過ちに気づくことで立ち直ることもできるのです。何かに悩んで苦しいのは正しい道に戻ろうとしているからなんです」

 いじめについては、大津市で起きた痛ましい事件をきっかけにして、法律が作られました。それを簡単な一言で表すと「人に嫌な思いをさせてはいけませんよ」ということです。嫌な思いはそれぞれに受け取り方が違うので、深く考えず、おもしろ半分やからかいでそのような行為をしてしまうことがあります。しかし、嫌な思いをし、心に傷を受けた人にとって一生忘れられない体験となってしまうのです。
 本校では、あなたたちに年2回のアンケートを実施するとともにそうした事象を早期に発見し、先生方が一人で対応することなく、組織で把握するためにていねいな対応を心がけたいと思います。どうか、いじめのない学校をめざしていきましょう。

(松元伸祥)



先週の中学校の講話 

※上記内容を無断で転載・複製することを禁じます。