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  小学校の講話
 
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一人ひとりを大切に


 みんな一人ひとりにあって、世界でたった一つしかないものは、何でしょう。
 それは「いのち」です。みんな一人ひとりの命はかけがえのないものです。そのことを考えながら、これから読む絵本を見てください。

【「わたしのいもうと」をスライドショーにして読み聞かせる】

 この絵本は、児童文学作家の松谷みよ子さんに届いた一つの手紙が元になった作品です。人の尊い命がいじめによって失われることが書かれていました。言葉が違うことなどで、仲間外しにあったり、悪口を言われたりして、深く心が傷つき、学校へ行けなくなってしまったのです。そして、家の中で引きこもり、ご飯も食べられない日が続き、とうとう命がなくなってしまったのです。

 このことは、最近の脳科学研究で証明されました。松澤大樹先生の『目で見る脳とこころ』という本で紹介されています。脳の断層撮影の画像を見ると、「いじめを受けていた時は、脳の一部に穴が見られ、いじめを受けなくなったら少し薄らいできた」と報告されています。人の体は、心と密接につながっていて、いやなことは脳までも傷つけ、最後には、人の尊い命までも奪ってしまうのです。

 自分から「いじめをしない」と約束しましょう。そして、みんなと協力をして「いじめのない学校や社会」にしていきましょう。そのために、どんな時いじめが起きるのか、何が人の心を傷つけるのか、周りの人がすべきことは何か、どんな方法で人に助けを求めればよいのか、など具体的に考え、実践しましょう。
 授業の時には、友だちの意見を最後まで聞く。どんなことを伝えたいのか思い巡らせながら、時には相づちを打ちながら「聴く」姿勢が、発言する友だちを安心させるし、また「発言したいな」という気持ちにしますね。体のことや服装・持ち物などでいやな思いにさせないこと、自分は冗談で言ったつもりでも言われた方は心にぐさっとくることもありますから。

 皆さん一人ひとり、いろいろな生活の場面で、よりより学校生活や社会にしましょう。

(福井 健)

 

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