現代社会と教育(知識基盤社会にむけたこれからの教育)

¥ 2,420 税込

商品コード: 000385

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[本書の概要]★政府主導のもとに教育改革が進められつつある現代社会と教育の実態・問題点を広い視野から考察しています。

★教育基本法・学校教育法の改正,それを受けた新学習指導要領をふまえ,これからの教育の方向を提示します。
★各章ごとに法令,答申,通知,調査結果などの[データ解説]を付し,客観的な理解をフォローします。


[著者] 有薗格/齋藤陽子 
[刊行日] 2008-06-28 [形態] 書籍
[定価] 2420 円(税込)  [判型] A5 [頁数] 176頁
[ISBN] 978-4-87380-385-2


[本書の目次]

  第1章 現代の経済・社会の構造改革と教育改革
1 21世紀への移行期における「経済・社会と教育」の改革問題
 (1) 1980年~1990年の構造改革問題
 (2) 1990年~2000年の産業技術改革
2 21世紀の社会と学校・地域・家庭の教育改革問題
 (1) 政府主導の構造改革の時代
 (2) 経済・社会の構造改革問題
 (3) 学校教育の教育観の転換と対応
 (4) 家庭の教育力の低下問題への対応
[データ解説]
 ○教育改革国民会議報告――教育を変える17の提案
 ○21世紀教育新生プラン
 ○人間力戦略研究会報告
 ○戦後の学習指導要領・指導要録と学力・評価問題の変遷
 
  第2章 グローバル化時代と教育制度の見直し
1 高等教育制度の見直しに始まった教育の構造改革
2 新しい時代の義務教育制度と構造改革
 (1) 義務教育の構造改革
 (2) 教育内容の改善方向
3 知識基盤社会に向けた「生きる力」を育む教育
[データ解説]
 ○生徒の学習到達度調査(PISA)
  ・学習への興味・関心
 ○国際数学・理科教育動向調査(TIMSS)
  ・数学・理科に対する意識/・学校外での過ごし方
 ○全国学力・学習状況調査
  ・「知識」に関して/・「活用」に関して
  ・学習に対する関心・意欲・態度
 ○義務教育に関する意識調査
  ・授業や学習指導の改革に関する考え方(年間の授業時間を増やす/放課後や土曜日,夏休みなどに補習授業を行う/
   将来の職業や生き方についての指導を行う/地域での体験活動やボランティア活動を行う/「総合的な学習の時間」
   の取り組みについて思うこと)
 
  第3章 改正教育基本法・学校教育法とこれからの教育
1 改正教育基本法と教育の対応課題
 (1) 新設された条項と学校の対応課題
 (2) 3条「生涯学習の理念」をどう捉えるか
2 改正学校教育法と学校の対応課題
 (1) 学校教育法にみる検討課題
 (2) 具体的な対応課題
 (3) 学校経営上の検討課題
[データ解説]
 ○改正教育基本法
 ○学校教育法等の一部を改正する法律について(通知)
 
  第4章 教育課程の基準の改善と学習指導要領の改訂事項
1 教育課程の基準の改善の重点
 (1) 知識基盤社会に重視される「生きる力と知識」
 (2) 教育課程改訂の重点と対応課題
2 学習指導要領改訂の基本方向と改訂の枠組み
 (1) 学習指導要領改訂の基本的な考え方
3 確かな学力づくりと学校の対応課題――授業時数増の問題を中心に
 (1) 小学校の授業時数
 (2) 中学校の授業時数
4 確かな学力づくりにむけた家庭の対応
[データ解説]
 ○知識基盤社会のキーコンピテンシー
 ○確かな学力の向上のための2002アピール「学びのすすめ」
 ○生きる力を育む学習指導の全体構造
 ○新幼稚園教育要領,新小・中学校学習指導要領の告示(通知)
 
  第5章 人格形成に関連する教育問題と対応策――人間性と社会性の育成を中心に
1 いじめ・不登校問題の実態と対応課題
 (1) いじめ問題の捉え方と対応
 (2) 不登校問題への対応
2 幼児教育の充実と子育て対策
 (1) 子育てのための総合施設
3 子どもを育てる環境づくりと推進策
 (1) 子どもにみられる諸問題
 (2) 文部科学省の子どもの居場所づくり
 (3) 推進母体となる組織づくり
[データ解説]
 ○義務教育に関する意識調査
  ・基本的生活習慣の形成と学習時間の関係/・平日の家庭学習時間
 ○低年齢少年の生活と意識に関する調査報告書
  ・子育てや教育の問題点/・自分に自信がある
 ○児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査
  ・暴力行為にみられる最近の傾向/・いじめの件数とそこにみられる問題/・高等学校における不登校生徒の問題
 ○高校生の学習意識と日常生活調査報告書
  ・自分の生活について
 
  第6章 学校・家庭・地域社会の連携・協力をめぐる諸問題
1 「生きる力」を育む学校・地域協働の教育づくり
 (1) 学社連携と学社融合による教育・文化づくりへの対応
 (2) 恒常的・継続的な学社連携・融合教育を可能とする体制づくり
2 学校と地域を結ぶコーディネーターの活用
 (1) いま,なぜ“コーディネーター”か――教育支援者を求める学校の事情
 (2) 地域の人材をコーディネーターとして活用することへの学校の期待
3 まとめ:学社連携活動に期待される「生きる基礎」の育成
 (1) 「生きる基礎」と「生きる力」の関係
 (2) 生きる力を育む「人間力の構成要素」と具体的な内容
[データ解説]
 ○学社連携・融合教育活動実態調査
  ・学社連携実践校にみる課題とは/・現場が求めるコーディネーターとは/・教育支援コーディネーターに求められる基礎能力