[本書の概要]
「学校として、この判断は妥当?」
★学校現場で日常に起こりうる事例をもとに、学校・管理職として求められる対応と判断を法律に基づいて解説!
★判断基準のポイントや関連法規・資料をまとめ、必要な法律知識をわかりやすく提示!
★学校での法的判断に迷ったときのガイドブックとして、また、教育法規の学習の参考書として便利な1冊!
★いじめ防止対策推進法の追加と最新のデータに基づき補訂版を刊行!
[著者] 坂田仰/黒川雅子
[刊行日] 2014-05-30 [形態] 書籍
[定価] 2200 円(税込) [判型] B5判 [頁数] 200頁
[ISBN] 978-4-87380-447-7
[本書の目次]
序文─スクール・リーガルマインド
1章 児童生徒編
§1 懲戒と体罰
●授業中における教室外での自習指示
●教員による有形力の行使
参考資料: 体罰の禁止及び児童生徒理解に基づく指導の徹底について(通知)
§2 いじめ問題
●いじめに関する児童生徒への調査
●いじめを苦にした自殺に対する学校の責任
参考資料:犯罪行為として取り扱われるべきと認められるいじめ事案に関する警察への相・通報について(通知)/いじめの三類型
§3 学校事故
●刑事責任
●民事責任
§4 児童虐待への対応
●児童虐待の発見と守秘義務
●児童虐待に関する調査実施
§5 特別支援教育
●特別支援教育対象児童の個別の指導計画作成
●特別支援教育対象生徒に対する指導
§6 外国人の子どもの就学
●外国籍児童の退学
●外国籍の子どもを対象とした文化講座の実施
2章 教職員編
§7 法令遵守義務/信用失墜行為の禁止
●法令遵守義務の法的根拠
●信用失墜行為
§8 職務命令の有効性
●職務命令に従う法的根拠
●職務命令の妥当性
§9 セクシュアル・ハラスメント
●教員間におけるセクシュアル・ハラスメント
●生徒に対するセクシュアル・ハラスメント
§10 分限処分─起訴休職,病気休職リピーター
●起訴休職
●病気休職を繰り返す教員への対応
§11 職員団体・在籍専従
●校務分掌の決定に関する職員団体交渉
●在籍専従の職員による政治的行為
§12 学校図書館の機能と司書教諭の役割
●学校図書館の地域開放
●司書教諭の発令
§13 学校教育活動と著作権
●個人利用目的での複製の許容範囲
●市販本の一部複製使用
3章 学校管理編
§14 教育課程の基準
●道徳の扱い
●発展的な内容の授業展開
§15 教科書の使用義務と補助教材の使用
●教科書を使用しない授業展開
●補助教材の使用
§16 個人情報の保護と管理
●緊急連絡網の作成
●個人情報の校外持ち出しに関する管理
§17 学校評価と情報公開
●自己評価の実施と結果公開
●第三者評価の評価者
§18 学校施設の目的外使用
●学校施設の地域開放
●学校施設の宗教団体に対する開放
§19 学校安全
●危険等発生時対処要領の見直し
●学校における安全教育に関わる研修の実施
§20 新たな感染症が流行した場合の対応
●感染症拡大の危惧と海外研修旅行の実施の判断
●感染症罹患の疑いと出席停止の判断
Case1 職員会議の法的性格と校長の役割
Case2 校務分掌の決定にかかる校長の裁量
Case3 臨時休業の長期化と授業時数の確保
Case4 校長の授業観察の実施および教育活動に対する職務命令
Case5 教員の服装に対する校長の指導権限
Case6 夏季休業中の勤務地を離れて行う研修の承認の判断基準
Case7 年次有給休暇と時季変更権の行使
Case8 教員の時間外勤務と校長の管理責任
Case9 性行不良に基づく出席停止の運用をめぐる課題
Case10 共生教育清掃作業中の事故と配慮義務