子どもの声で学校をつくる(問い、対話し、共に紡ぐ、学校改革はじめの一歩)
[本書の概要]
「子どもの声でつくる学校」をビジョンに掲げ、働き方改革・部活動改革・単元内自由進度学習・生徒主体の活動を柱に、トップダウンではなく学校全体での対話を重ねながら歩んできた3年間の実践記録。
教職員同士が課題とどう向き合い、どんな言葉を交わしてきたのか。さらに、生徒や保護者、地域の方々とどのように対話を重ね、共に歩んできたのか――迷い、悩みながらも共に前進してきた日々を通して、自走する学校改革に挑む管理職や教職員に、勇気と実践のヒントを届ける1冊。
【澤田真由美氏(先生の幸せ研究所代表取締役/中央教育審議会初等中等教育分科会臨時委員)推薦】
捉われを手放し、あらゆる「観」を転換するとはどんなことか。
子どもを信じるとは?学校がチームになるとは?
先生のゆとりが子どもの幸せにつながるリアルな道のり。
【青山光一氏(イエナプランスクール認定校 大日向中学校校長)推薦】
働き方改革も、子ども主体の学びも、遠い理想ではなく“今日の一歩”から始まる。
悩める教育者にこそ読んでほしい、あたたかくも骨太な実践記録です。
[著者] 長瀬基延
[刊行日] 2025-07-16 [形態] 書籍
[定価] 2530 円(税込) [判型] 四六判 [頁数] 240頁
[ISBN] 978-4-86560-611-9
[本書の目次]
■序章
教育の未来は、先生たちの笑顔から
まずは先生たちに「ゆとり」を
■第1章 働き方改革と部活動改革を進めた学校づくり
信頼に包まれた校長先生との出会い
学校づくりのビジョン「ワンチーム」に決定
若い世代を守りたい
「幸せの4因子」に込めた想い
本がつなぐ、先生たちとの小さな対話
1年後をイメージした目標の設定
教頭通信「はたらくを笑顔に」の発行
最上位目標とアクションプラン
時間予算ワークショップ
部活動を考える会
コロナ禍で失われた余白
逆境でこそ得られるもの
未来の部活動を考える
生徒との対話で深まる部活動への理解
対話の末にたどり着いた部活動改革の納得解
部活動改革で得た気づき
■コラム 部活動を問い直す――教職を未来につなぐための部活動改革
■第2章 授業の進化を目指す学校づくり
職員室の雰囲気を変えたハッピー定時退校
新しい学校づくりの本丸「授業を考える会」
迷いながらも踏み出した自由進度学習の確かな一歩
誤算から学んだ大切な気づき
自由進度学習の先進校視察で次のステップへ
子どもの声が自由進度学習の改善の手がかり
1年目の歩みと成果から2年目のビジョンへ
■第3章 自律と主体性を育む学校づくり
当たり前を見直す「わくわく」への挑戦
「教師の探究」への挑戦
「いいとこ取りの学年チーム担任制」への挑戦
課題が見えてきた部活動改革の再考
「興味関心を起点にした探究学習」への挑戦
与えられる宿題から「自ら選択する家庭学習」へ
生徒の声で決める校外学習への挑戦
探究学習を心から楽しむ生徒たち
自分で選び取る職場体験への挑戦
ルールメイキングで判断と権限を委ねる生徒会へ
コロナ禍を乗り越えて復活した生徒総会の熱気
立候補者が続出する生徒会役員選挙
見えてきた「自律」と「主体性」の課題
■第4章 生徒主体の活動を支援する学校づくり
3年目のビジョンは「つながり」に決定
「つながり」を広げるプロジェクト活動の誕生
みんなでつくるプロジェクト活動の仕組み
支え合いで動き出すプロジェクト活動
活気あふれる生徒議会のスタート
加速するプロジェクト活動と先生たちの葛藤
1000人の笑顔が集った、みんなでつくった夏祭り
地域をつなぎ、広がる支えと笑顔
時間効率か、子どもの成長か。学校行事づくりの葛藤
見えてきた自由進度学習の課題と改善アプローチ
管理からの脱却と教師たちの葛藤
■終章
子どもの最善の利益を考える
地域とともにある学校は強い
若い力で未来の学校がつくられる