中央教育審議会における次期学習指導要領改訂に向けた議論の中心にいる著者が、学校現場におけるカリキュラムのオーナーシップ(自分ごと)回復をめざして、そもそも教育課程とは何かという基礎的知見、さらに現行学習指導要領で積み残された課題(資質・能力、評価、探究、カリマネ等)を整理したうえで、次期学習指導要領改訂論議の読み解き方を解説する。学校現場でカリキュラム・メイキングを遂行するための知見を網羅した書。
[著者] 石井英真
[刊行日] 2026-01-29 [形態] 書籍
[定価] 2530 円(税込) [判型] 四六判 [頁数] 248頁
[ISBN] 978-4-86560-617-1
[本書の目次]
【第1部 教育課程を問うためのリテラシー】 第1章 教育課程を問うとはどういうことか 1.「教育課程」とは何か 2.教育課程の中身を決める軸とは 第2章 カリキュラムに関する最新の知見とその源流にあるものとは 1.目標と評価を軸とするカリキュラムづくりの理論化 2. 子どもの学びや経験からのカリキュラム研究の問い直し 3.行動主義の問い直しと認知心理学の展開 4.ポスト・ブルームのカリキュラム設計論・評価論の展開 【第2部 資質・能力ベースの学習指導要領の原点の再確認とその趣旨のつかみ直し】 第3章 資質・能力ベースのカリキュラムを目指すとはどういうことか? 1.コンピテンシー・ベースのカリキュラム改革の世界的展開 2.コンテンツ・フリー化に向かう「資質・能力」論 3.資質・能力ベースのカリキュラム改革をプラスに転ずるために 第4章 観点別評価をどう捉えるか? 1.観点別評価と「指導と評価の一体化」の捉え方を見直す 2.3観点の学力観の解像度を高める 3.「主体的に学習に取り組む態度」の育成と評価をどう考えるか 第5章 学びの変革をどう捉えるか? 1.学びの変革の軸の再確認 2.「学びの舞台」を軸に知とスキルを結集するヤマ場をつくり単元を設計する 第6章 探究的な学びをどう捉えるか? 1.「探究的な学び」を目指すとはどういうことか 2.探究的な学びの類型 3.「真正の学び」で学校からの「学び超え」と社会への「飛び出し」を促す 4.探究的な学びの推進は教科学習の充実とどう関係するか 第7章 カリキュラム・マネジメントをどう捉えるか? 1.カリキュラム・マネジメントをどう捉えるか 2.エビデンス・ベースと目的合理的な経営をホリスティックなアプローチにつなげる 3.子どもの姿でカリキュラムを語り動的に構築していく――ナラティブ・ベースのカリキュラム評価 4.成長目標に向けた教育課程経営で学校文化をつくる 5.ヴィジョン・ドリブンと授業研究でマネジメントの軸をつくる 6.共同注視関係で子どもの姿で勝負できる学校をつくる 【第3部 2017年版学習指導要領の「熟成」】 第8章 教育「変革」政策で問われた日本の公教育の当たり前 1.GIGAスクール構想による「多層的な教室」の出現 2.「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実が投げかけた課題 3.修得主義で問われる学校の役割 第9章 次期学習指導要領改訂の論点と展望 1.次期学習指導要領改訂に向けた議論の基本的な方向性 2.目標・内容の重点化・構造化の必要性 3.「知の構造」で中核的な概念・方略を見極める 4.中核的な概念・方略を明確化するとはどういうことか 5.今こそ求められる真の知性と言葉の力 6.使うことで教師が育つ学習指導要領へ |
|