伝統や文化に関する教育の充実（その方策と実践事例）
[本書の概要]
●なぜ，いま，「伝統や文化に関する教育の充実」が必要なのか。
●諸外国と比較して，わが国の伝統・文化にはどのような特性や特徴があるのか。
●伝統・文化に関する教育の充実を図る教育課程編成や各教科等の指導はどうあればよいのか。
●伝統・文化を継承・発展させるための教育はどうあればよいのか。
★中教審答申(平成20年1月)では，教育内容に関する主な改善事項の一つとして｢伝統や文化に関する教育の充実｣を挙げています。そこでは「国際社会で活躍する日本人の育成を図る上で，我が国や郷土の伝統や文化を受け止め，そのよさを継承・発展させるための教育を充実することが必要である。世界に貢献するものとして自らの国や郷土の伝統や文化についての理解を深め，尊重する態度を身に付けてこそ，グローバル化社会の中で，自分とは異なる文化や歴史に敬意を払い，これらに立脚する人々と共存することができる」と述べています｡本書では，わが国の伝統･文化の性格，伝統･文化に関する教育課程編成や各教科等の指導のあり方について，豊富な実践例を掲げ解説しています。
[編集] 中村哲
[刊行日] 2009-06-19 [形態] ムック
[定価] 2530 円（税込） [判型] A5 [頁数] 230頁
[ISBN] 978-4-87380-535-1[雑誌コード] 63015-24
[本書の目次]
第１章 伝統や文化に関する教育の充実を図る基本
1-1 わが国における伝統・文化の性格－芸能文化を視点に
1-2 わが国における伝統・文化の性格－民俗文化を視点に
1-3 わが国における伝統・文化の性格－言語文化を視点に
1-4 わが国における伝統・文化の性格－武道文化を視点に
1-5 伝統・文化に関する教育の動向と課題
1-6 伝統・文化に関する教育の性格と意義
1-7 伝統・文化に関する教育を支える学校のカリキュラム経営
第２章 伝統や文化に関する教育の充実を図る教育課程編成
2-1 地域の人々と文化の活用に基づく伝統・文化に関する教育課程編成
2-2 学校図書館を学習基地とする伝統・文化に関する教育課程編成
2-3 表現する力を育てる指導による伝統・文化に関する教育課程編成
2-4 伝統・文化の体験に基づく伝統・文化に関する教育課程編成
2-5 地域文化の活用に基づく伝統・文化に関する教育課程編成
2-6 地域芸能歌舞伎の活動に基づく伝統・文化に関する教育課程編成
第３章 小学校における伝統や文化に関する学習指導の方策
3-1 伝統・文化を国語科でどう指導するか
3-2 伝統・文化を社会科でどう指導するか
3-3 伝統・文化を算数科でどう指導するか（算盤）
3-4 伝統・文化を理科でどう指導するか
3-5 伝統・文化を生活科でどう指導するか
3-6 伝統・文化を音楽科でどう指導するか
3-7 伝統・文化を図画工作科でどう指導するか
3-8 伝統・文化を家庭科でどう指導するか
3-9 伝統・文化を体育科でどう指導するか
3-10 伝統・文化を道徳でどう指導するか
3-11 伝統・文化を外国語活動でどう指導するか
3-12 伝統・文化を総合的な学習の時間でどう指導するか
3-13 伝統・文化を特別活動でどう指導するか
3-14 伝統・文化を特別支援教育でどう指導するか
第４章 中学校における伝統や文化に関する学習指導の方策
4-1 伝統・文化を国語科でどう指導するか
4-2 伝統・文化を社会科でどう指導するか
4-3 伝統・文化を数学科でどう指導するか
4-4 伝統・文化を理科でどう指導するか
4-5 伝統・文化を音楽科でどう指導するか
4-6 伝統・文化を美術科でどう指導するか
4-7 伝統・文化を保健体育科でどう指導するか
4-8 伝統・文化を技術・家庭科（技術分野）でどう指導するか
4-9 伝統・文化を技術・家庭科（家庭分野）でどう指導するか
4-10 伝統・文化を外国語でどう指導するか
4-11 伝統・文化を道徳でどう指導するか
4-12 伝統・文化を総合的な学習の時間でどう実践するか
4-13 伝統・文化を特別活動でどう指導するか
4-14 伝統・文化を特別支援学級でどう指導するか
第５章 東広島市の小・中学校における伝統や文化に関する教育の実践事例
5-1 東広島市の小・中学校における和文化教育の取組みとめざすもの
5-2 伝統産業「酒造り」を表現する
5-3 和の心を受け継ぐ学び
5-4 歌で広がる心の絆
5-5 地域の町並みと伝統を生かして
5-6 組曲「西條」の伝承と発信
5-7 和文化学習に基づく学校づくり
5-8 安芸津中学校の和文化教育
5-9 和文化学習の創造
◇特別寄稿
わが国における伝統・文化の性格－新・つれづれ草