不登校問題で困ったときに開く本

¥ 2,200 税込

商品コード: 003913

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[本書の概要]

☆学校基本調査(文科省)によると「不登校」を理由とする長期欠席の児童・生徒数は依然として多く,急増する中学校1年生の不登校生徒の大半が小学校で不登校を経験していること,高校の不登校生徒数も増加傾向にあることなど,不登校の長期化が考えられます。
★不登校問題でこれまで主流だった「登校刺激を与えず待つべき」という対応方法ではなく,不登校児童・生徒を個々にアセスメントし,そのタイプに応じて問題を本質的に解決する方法を具体的に提示します。
★不登校問題は校長次第で解決可能な問題です。法的根拠と著者の再登校実績に基づく対応方法で,不登校ゼロの達成を本書がサポートします!


◎不登校問題を本質的に解決するための100項目,1頁完結,Q&Aで簡潔に提示! 必要な項目からぱっと開いてすぐに役立つ! そのまま使える資料付き!


[著者] 小野昌彦 
[刊行日] 2012-09-13 [形態] ムック
[定価] 2200 円(税込)  [判型] B5判 [頁数] 164頁
[ISBN] 978-4-87380-621-1[雑誌コード] 63016-11


[本書の目次]

はじめに

§1 校長先生のための「不登校問題」支援原則10

ⅰ不登校ゼロは予防・再登校支援・再発防止の同時実施で達成できる!
ⅱ児童・生徒の社会的自立を考え,学校の方針を決定する!
ⅲ児童・生徒に対する教育保障を最優先に考える!
ⅳ出欠席に対する考え,対応法を学校全体に周知徹底する!
ⅴ学校は家庭の役割を取らない!
ⅵ問題解決は早期対応とアセスメントが重要と教員に浸透させる!
ⅶ不登校の定義を明確にして認定する!
ⅷ学校教育法施行令に基づいた欠席対応を必ず実施する!
ⅸ支援の開始と終了は校長の卒業要件次第である!
ⅹ「行かなくてもいい」と思う保護者に「通わせたい」と言われる学校に!

§2 不登校対応の基礎知識

1.小1プロブレム・中1ギャップ
《小学校》
(1)幼稚園からの引き継ぎ
《中学校》
(2)小中連携が不十分
(3)昨年度の状況報告がない
2.不登校を生み出さない学校づくり
《共通》
(4)不登校予防
(5)記憶力・体力アップ
(6)問題行動のサイン段階での対処法
(7)校内委員会の持ち方
(8)学校と支援機関間の指導にばらつき
3.不登校の見極め方・把握の仕方
《小学校》
(9)全国調査より高い割合で発生している学校
(10)ある学級だけ不登校が集中発生-1
《中学校》
(11)ある学級だけ不登校が集中発生-2
(12)どこから着手してよいのかわからない
《共通》
(13)どのくらい休んだら不登校か
(14)欠席理由定義の周知徹底
4.不登校対策を立てるときのポイント
《共通》
(15)教育支援センターへの依頼の仕方
(16)保護者への便り,教員への説明資料
(17)研修講師と考え方が違う
(18)反対勢力
5.再登校支援での校長の役割
《共通》
(19)卒業に関する要件
(20)再登校支援契約
(21)再登校個別支援計画決定
(22)再登校個別支援計画実施状況点検
(23)再登校予定日事前チェック
(24)再登校維持
(25)計画的支援終了
(26)再登校支援中のトラブルへの注意点
(27)再登校以降の支援への留意点
6.校長の不登校の子とのかかわり
《共通》
(28)校長と不登校の子どもとの面接のタイミング
(29)面接の内容
(30)面接の頻度・間隔

§3 不登校ケーススタディ

1.休んだ日数ごとの対応
《共通》
(31)2~3日欠席での対応-1
(32)2~3日欠席での対応-2
(33)1週間欠席での対応
(34)2~3週間欠席での対応
(35)30日欠席での対応
2.原因がわかりにくいケース
《小学校》
(36)転入後,休みがちな児童
(37)病気原因の欠席後,休みがちな児童
《中学校》
(38)私立学校で不登校になり転入してきた生徒
(39)数日おきに休む生徒
3.子どもの人間関係に起因するケース
《中学校》
(40)小学校時代のいじめが影響している生徒
(41)登校意欲が低下している生徒
(42)急に部活を辞め,休みだした生徒
4.子ども自身の困難によるケース
《小学校》
(43)集団訓練ができていない児童
(44)苦手な教科があると休んでしまう児童
《中学校》
(45)保護者共,日本語がほとんど話せない生徒
(46)再登校後,授業についていけていない生徒
5.担任の対応と校長の介入
《小学校》
(47)無力感を感じている教員
(48)熱心だが効果があがらず心配な教員-1
《中学校》
(49)熱心だが効果があがらず心配な教員-2
(50)不登校が長期にわたった生徒の担任
(51)指導が甘いと言われてしまう教員
《共通》
(52)適切な不登校対応ができる教員
(53)担任の不登校対応に介入するとき
(54)保護者に対する校長の基本的な姿勢

§4 特別支援教育と不登校問題

《小学校》
(55)情緒障害児童への対応
(56)通常学級の教室へは入れない情緒障害児童
(57)多動な児童の影響で不登校が出始めた学級
《中学校》
(58)授業についていけず不登校になった生徒
《共通》
(59)保護者からの情報収集

§5 保護者に対する校長サポート

《小学校》
(60)欠席時も連絡をしてこない保護者
(61)生活能力の問題が疑われる保護者
(62)無理な要求をする保護者-1
(63)無理な要求をする保護者-2
(64)養育放棄が疑われる保護者
(65)学校が原因と主張する保護者
《中学校》
(66)登校に向けての意識が乏しい保護者
(67)欠席させ家業を手伝わせる保護者
(68)誰に相談することもなく今までやってきた家庭
(69)共働きで子どもに任せてしまう保護者
(70)経済的理由で進学をあきらめている生徒
《共通》
(71)学校とのかかわりを拒否する保護者
(72)教育委員会への対応
(73)欠席理由徹底への保護者のクレーム

§6 校長の学校改革

1.教員
《小学校》
(74)不登校児童の対応をやめたがる担任
(75)不登校児童を担任一人で抱えてしまう傾向
(76)不登校児童へのアプローチ
《中学校》
(77)学年体制・教員相互の連携に問題
(78)組織的対応をしない特定の学年集団
(79)生徒・保護者の責任だと決めつけてしまう教員
(80)教育相談は役に立たないと考える教員
《共通》
(81)校内で統一されていない欠席連絡の受け方
(82)不登校児童・生徒の特徴とつながるべき外部機関
(83)かかわっている機関と他の機関
(84)保護者との関係を気にする教員
(85)自分の一存で進級を確約してしまう教員
(86)保護者にアプローチをしない担任
(87)不登校の子どもに全く対応しない担任
(88)指導方法が異なる教員
(89)再登校している子に指導ができない担任
(90)教育支援センターに任せっぱなし
(91)不登校の子どもを学校に慣らす場所がない
(92)自らのやり方を貫こうとするカウンセラー

§7 不登校ゼロを達成した校長たち

《小学校》
(93)予防方策の実例-1
(94)再登校支援対策の実例-1
(95)不登校ゼロ維持対策の実例-1
(96)不登校ゼロを達成する校長-1
《中学校》
(97)予防方策の実例-2
(98)再登校支援対策の実例-2
(99)不登校ゼロ維持対策の実例-2
(100)不登校ゼロを達成する校長-2

 

巻末資料

★1 学校教育法施行令20・21条
★2 学内不登校対策モデル計画案
★3 再登校のための6ステップ
★4 再登校支援契約シート
★5 再登校準備段階評価表(ダイヤグラムⅠ)
★6 ダイヤグラムⅠ
★7 再登校個別支援計画
★8 再登校状況評価表(ダイヤグラムⅡ)
★9 ダイヤグラムⅡ
★10 登校活性化支援個別教育計画
★11 学校活動参加記入表
★12 欠席時の電話応対マニュアル
★13 MASチェックリスト
★14 行動アナログ記録表
★15 ストラテジーシート

あとがき