学校飼育動物と生命尊重の指導

¥ 2,420 税込

商品コード: 004157

[本書の概要]

いま、学校教育では、生命尊重の心や生き物を愛護する態度を育てること、優しさ・思いやり・忍耐力を育むことが重要な課題となっています。学校での動物飼育は、子どもたちに生物を愛護し、生命を尊重する態度を育てること、生き物や生命についての理解、他人への思いやりや共感を養うことなど多くの教育的効果が期待できます。しかし、一方では、子どもや教師の小動物飼育にあたっての知識不足等から様々なトラブルも生じています。また、「家庭動物等の飼養及び保管に関する基準」(環境省告示、平成14年5月)では、学校における飼養及び保管についての管理者の努力義務が定められました。


本書では、学校における動物飼育の課題、学校飼育動物の適切な飼育と管理のあり方、生命尊重の心を育む指導のあり方について、豊富な実践例とともに解説します。


[編集] 鳩貝太郎/中川美穂子 
[刊行日] 2003-05-19 [形態] ムック
[定価] 2420 円(税込)  [判型] A5 [頁数] 239頁
[ISBN] 978-4-87380-845-6


[本書の目次]

1章 学校における生命尊重の教育

子どもの成長と動物飼育(無藤隆)/生活科における生命尊重の指導と動物飼育(嶋野道弘)/理科における生命尊重の指導(日置光久)/道徳における生命尊重の指導と動物飼育(永田繁雄)/特別活動における生命尊重の指導と動物飼育(宮川八岐)/総合的な学習の時間における生命尊重の指導(嶋野道弘)/生命尊重の指導と生き物との関わり方の視点(鳩貝太郎)/新動物愛護法と学校における動物飼育(鳩貝太郎)/獣医師からみた学校での飼育動物の意義(中川美穂子)
2章 人と動物の付き合い
野生動物の家畜化(兼松重任)/動物園の歴史と役割(高橋宏之)/欧米人の動物観、日本人の動物観の変遷(石田?)/伴侶動物とアニマルセラピー(山崎恵子)/介助犬と人(高柳友子)/学校飼育動物小史―明治・大正時代の学校動物飼育(鈴木哲也)
3章 学校飼育動物の現状と課題
学校で飼育されている動物(中川美穂子)/学校における動物飼育の問題点(中川美穂子)/飼育舎の問題点とその改善(中川美穂子)/飼育動物の病気やけが、死への対応(中川美穂子)/学校と獣医師会との連携(中川美穂子)/学校獣医師制度のねらいとその実際(高野康一)/動物レンタルによる動物飼育(中川美穂子)/家庭での動物飼育(中川美穂子)/学生の動物飼育経験と生命観(竹内一男)/学校での動物飼育体験と意識(廣瀬由美)
4章 学校における動物飼育
学校飼育動物の動物選定とその入手法(宮川保)/休日や長期休業中の飼育の改善(竜田孝則)/計画的な飼育と管理の必要性(桑原保光)/獣医師との連携による教師の負担軽減(有馬均)/動物との触れ合いと子どもの成長(森田和良)/動物飼育と学び(鷲見辰美)
5章 教員養成と教員研修等における動物との関わり方の指導
教員養成学部での「人と動物の関係」の指導(桑原保光)/幼児教育学科での「人と動物の関係」の指導(中川美穂子)/学校での動物飼育を充実させるための教育センター等の役割 (加藤尚裕)/動物飼育をもとにした生命尊重にかかわる教員研修の方策(武倫夫)/管理職研修での「飼育動物の飼養と管理」についての必要性(星美千也)/学校経営と動物飼育(塚田庸子)/生命尊重の指導を学校教育の基本に据える(池田日佐子)/獣医師会による教員対象の研修会(中川美穂子)
6章 生命尊重の心を育む教育実践
教室でのモルモット飼育(森田和良)/命を実感できる生活科の授業(石島敦子)/生き物と関わることで育つ子どもの心(中村光子)/昆虫の飼育を通して生命を学ぶ(一寸木肇)/動物ふれあい教室―群馬県獣医師会の学校支援(桑原保光)/動物園での動物とのふれあいを考える(並木美砂子)/畜産実習を通して生命を実感する(野村和江)
7章 学校での動物の飼い方
ウサギ(中川美穂子)/ニワトリ(チャボ)(中川美穂子)/ハムスター(中川美穂子)/モルモット(中川美穂子)/セキセイインコ・ブンチョウ(中川美穂子)