新たな教員評価の導入と展開

¥ 2,420 税込

商品コード: 004168

[本書の概要]

☆人材育成・能力開発,意欲や努力が報われる評価システムを!!



★教員評価については,昭和30年代の勤評闘争,現場の根強い横並び意識等もあり,適切な勤務評定が行われず,評定結果の人事や給与への活用も行われていなかったのが実態である,とされている。信頼される学校づくりを進めるためには,教員一人ひとりが,その資質能力を向上させ,学校運営に積極的に参画することが不可欠であるが,そのためには,教員一人ひとりの能力や実績等が適正に評価され,それが人事や研修,給与等の処遇に適切に結びつけられることが必要である。そこで多くの県教委等では,平成15~17年度にかけて,新たな教員評価システムに係る検討委員会を立ち上げて検討や試行を行い,平成18年度からの本格実施に備えている。

★本書では,このような状況を踏まえ,新しい教員評価の意義と課題,教員評価の実際,教員評価と学校管理職の役割,評価結果の活用,諸外国の教員評価等について解説する。(先行実施都府県の事例収載)


[編集] 八尾坂修 
[刊行日] 2005-12-05 [形態] ムック
[定価] 2420 円(税込)  [判型] A5 [頁数] 230頁
[ISBN] 978-4-87380-920-7[雑誌コード] 63014-09


[本書の目次]

1章 新たな教員評価の意義と課題
1 新たな教員評価導入の経緯・背景(八尾坂修)
2 新たな教員評価の特質と方向性(八尾坂修)
3 教員に期待される資質能力(あるべき教師像)(八尾坂修)
4 教員評価・学校評価と学校の活性化(八尾坂修)
5 教員評価と人材育成・能力開発(亀井浩明)
6 教員評価と目標による管理・自己評価(水原克敏)
7 教員評価と公正性・客観性(榊 達雄)
8 教員評価と透明性・納得性(中嶋哲彦)
9 教員評価と評価者研修のあり方(椋本 洋)
10 教員評価と苦情対応システム(浦野東洋一)
11 教員評価と組織・チームとしての活動(葉養正明)
12 外部評価者制度と連動させた品川区の教員評価(若月秀夫)
13 教員評価とキャリアの複線化(西 穣司)
14 民間企業の人事考課制度の特徴(髙階玲治)
2章 教員評価の実際
1 新たな教員評価の仕組み・流れ(若井彌一)
2 自己申告制度(永井輝雄)
3 職務遂行状況の評価(室井 修)
4 校長の職務と評価項目・要素(浅野素雄)
5 教頭の職務と評価項目・要素(伊藤 稔)
6 教諭の職務と評価項目・要素(蛭田政弘)
7 養護教諭の職務と評価項目・要素(安藤知子)
8 事務長・事務職員の職務と評価項目・要素(日渡 円)
9 教員評価バイアスの留意点(千々布敏弥)
3章 教員評価と学校管理職の役割
1 教員評価と学校教育目標の設定(岡東壽隆)
2 教員評価と管理職による日頃のリーダーシップ(中留武昭)
3 教員評価と評価者としての校長の役割(小島弘道)
4 教員評価と評価者としての教頭の役割(北神正行)
5 同僚教員による評定補助者の役割(日永龍彦)
6 面談の進め方と留意点(増田健太郎)
7 授業観察の観点と教員への指導(倉本哲男)
8 評価結果の開示(フィードバック)と支援(秦 敬治)
9 教職員側からの校長への提言シート(露口健司)
4章 教員評価と結果の有効活用
1 教員評価と人事配置(堀 和郎)
2 教員評価と給与上の処遇(小川正人)
3 教員評価と研修の充実(勝野正章)
4 教員評価と表彰(佐藤晴雄)
5 教員評価と管理職選考への活用(元兼正浩)
6 教員評価と指導力不足教員への対応(八尾坂修)
7 教員評価と免許更新制(八尾坂修)
5章 教員評価の先行事例における成果
1 東京都教育委員会の教員評価と成果(白川 敦)
2 神奈川県教育委員会の教員評価と成果(松山慎哉)
3 大阪府教育委員会の教職員の評価・育成システム(宮村誠一)
4 広島県教育委員会の教員評価と成果(田中聡明)
5 宮崎県教育委員会の教員評価と成果(日渡 円)
6章 諸外国における教員評価
1 アメリカにおける教員評価(古賀一博)
2 イギリスにおける教員評価(堀井啓幸)
3 フランスにおける教員評価(松原勝敏)
4 ドイツにおける教員の勤務評価(柳澤良明)
5 フィンランドにおける教員評価(福田誠治)