校長が身につけたい 経営に生かすリーガルマインド(身近な事例で学ぶ教育法規)

¥ 2,420 税込

商品コード: 000374

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[本書の概要]★学校経営は問題解決の連続

    だから求められる校長の法的思考力
 
■理解しやすい身近な話題を119項目!
■1項目3分で読めるやさしい解説!
■読むだけでリーガルマインドが身につく!


[著者] 菱村幸彦 
[刊行日] 2007-05-15 [形態] 書籍
[定価] 2420 円(税込)  [判型] 四六 [頁数] 264頁
[ISBN] 978-4-87380-374-6


[本書の目次]

  Ⅰ 法令一般
1 法令の種類●法令番号で見分ける 
2 ポツダム政令●占領下の特殊な法規 
3 二九文字の法律●二つの時代にわたる元号政令 
4 用語を法令で定義●解釈上の疑義を避ける方法 
5 法例と慣習法●学校慣行という違法行為 
6 おかしな“教育条理”●法文を無視した独善的解釈も
7 判決文はむずかしい●酔余偶発的な激情
8 行政実例とは●照会回答で示す行政解釈
9 法律の“悪魔”●法令の審査と解釈が仕事 
10 不当な支配●法律に基づく行政も不当?
11 早生まれと遅生まれ●四月一日生まれはどっち?
12 こどもの呼び方●児童の範囲はどこまでか
13 「父兄」は差別用語?●法令は「父母」か「保護者」
14 「子女」も性差別?●憲法にも使われているのだが
15 家庭ニテ教科ヲ修メシムル●〝その他の方法〟による就学
  Ⅱ 学校運営
1 教育法規のアンソロジー●教委と学校の分担を決める
2 「指示」と「指導」の違い●法的拘束力があるかないか
3 “営造物”ってなに?●地方自治法では「公の施設」
4 学校は“部分社会”●自律的・包括的な権能をもつ
5 「校長」か「学校長」か●戦前の法令は「学校長」
6 校長は上司か●イデオロギー対立の所産
7 議決機関か補助機関か●職員会議の法制化で決着
8 校務分掌の決め方●意向は聞くも同意は不要
9 授業のチェック●米国なら拒否すればクビ
10 「専決」と「代決」の違い●「委任」には法律の根拠が必要
11 捕虜虐待写真の撤去●校長がはがしたのは適法
12 「ものとする」と国旗・国歌●思想・信条の問題ではない
13 「君が代」の君はだれ●「天皇」とする解釈で一貫
14 国旗・国歌と内心の自由●バーネット事件を考える
15 「君が代」の起立指導●起立するのは国際的マナー
16 おかしな判決●「不当な支配」論への疑問
17 元号か西暦か●不満でも「受忍の範囲」
18 「愛国心」と内心の自由●考え方は国旗・国歌と同じ
19 法律からみた「保護者」●学校教育法で範囲を定める
20 父母の苦情●ことなかれ主義はよくない
21 寄付にも法の壁●法律で負担の転嫁を禁止
22 卒業記念の寄付●私費負担の強制はダメ
23 PTA広報紙の“検閲”?●父母と教師の共同作業で
24 出張旅費をPTAで負担●違法でないが適当でない
25 “個人情報”を守る●同意なし提供は違法
26 緊急連絡網も作れない?●入学時に同意を得ておく
27 卒業アルバムもダメ?●学校行事の写真は同意不要
  Ⅲ 教員服務
1 人事の季節●意に反する転任も適法
2 民間人校長・教頭●校長は免許も経験もいらない
3 よろず雑用引受係?●教頭の職務規定は次官と同じ
4 主任制から主幹制へ●教育指導職か中間管理職か
5 外国籍は教諭になれない●公務員に関する当然の法理
6 職務に専念すべし●リボン闘争は義務違反
7 “ショクセンメン”とは●夏休みも職専免の一つ
8 海外旅行は休み中に●学期中の請求は変更できる
9 教師の身だしなみ●求められる社会的常識
10 信用失墜行為とは何か●破廉恥罪から交通違反まで
11 学校の「秘密」●問題となった合否の漏洩
12 ストの“お値段”●高くついた違法行為
13 教師のアルバイト●学習塾はNO、ピアノ塾はOK
14 “指導力不足”をどう認定するか●告知と聴聞の手続が重要
15 心を病む教師●休職にするのはむずかしい
16 「超勤」で代休?●条例にない休暇は認めない
17 パパイヤは許されない●まだ男性の育休は少ないが
18 忌引でズル休み●忌引日数は親等により異なる
19 禁煙にするしかない●受動喫煙防止の努力義務
  Ⅳ 教育指導
1 国の教育権能の是非●学テ判決で結着
2 学習指導要領の呼称●米国の教育課程基準がモデル
3 助言文書か法規命令か●指導要領は法規の性格をもつ
4 指導要領は最低基準か●最高裁判決でも是認
5 剣道拒否の是非●拒否行為は信仰の核心
6 授業で“踏み絵”●宗教的情操を育むことは重要
7 作文も公文書?●開示は指導の効果を損う
8 対外試合の是非●廃止になった国の基準
9 クラブ活動と部活動●部活顧問に地域の指導者も
10 落雷の危険●引率教員は予見すべき
11 道徳教育で法律論争●内面的価値に関与できるか
12 男女混合出席簿●定型化された概念の植えつけ?
13 指導要録が盗まれた●学校外への持ち出しは厳禁
14 「内申書」の歴史●入試の〝歴史は繰り返す〟
15 インフルエンザと学級閉鎖●臨時休業に踏み切る基準
16 教科書の種類●専門教科には国定教科書も
17 なぜ検定が必要か●誤りの多い教科書原稿
18 「教科書を」か「教科書で」か●方法的資料として位置付ける
19 教科書の使用義務●裁判になったのは一例だけ
20 「荒城の月」と教科書●教科書に載らなくなった
21 補助教材の使用●「有益適切」とは何か?
22 不適切な教材●多くは政治的偏向が問題
23 補助教材をめぐる問題●著作権とリベートに注意
24 こんなコピーはダメ●学校の複製使用に限度
25 プログラムのコピーは違法●バックアップ用のみOK
26 肖像権の侵害●みだりに撮影されない権利
27 「瑕疵」は治癒する●法令違反の卒業認定も有効
28 「教育偽装」とコンプライアンス●コンプライアンスの重視
  Ⅴ 生徒指導
1 体罰の範囲●有形力の行使に限らない
2 「善意」が「地獄」に●教育的配慮を欠いた懲戒
3 殴り返してもいい●正当防衛の三つの要件
4 平手打ちで五〇万円●体罰擁護論への警鐘
5 「縛スルノ類」●太政官布告の体罰禁止規定
6 “暴力教室”への対応●必要なら警察の支援要請も
7 壊したら弁償させよ●中学生には責任能力あり
8 出席停止のためらい●「迷える羊」重視に過ぎないか
9 “学校に来るな”●中学生の自宅謹慎は違法
10 隔離授業の是非●校長が命じた粋な謹慎処分
11 学校を休む権利?●親の教育権はどこまで
12 不登校と進級●一日も登校しないときどうする
13 長欠に潜む虐待●求められる早期発見と通告
14 登校刺激の是非●不登校は「正当な事由」に該当
15 いじめの法的責任●問われる安全確保義務の履行
16 いじめと転校●被害者が出るか加害者を出すか
17 いじめで親を提訴●子どもの責任は親が負う
18 欠席もやむをえない●いじめに弾力的な運用
19 万引きは非行の始まり●初期の厳しい対応が重要
20 訊問できるか●自白の強要はできない
21 ビデオカメラの是非●安全確保か信頼優先か
22 自主退学という名の処分●在学権を剥奪する重い措置
23 日付なしの退学届●結局は退学処分と同じ
24 アルバイトの是非●健康や学業への悪影響に配慮
25 規律なければ教育なし●最高裁も校則の規制を是認
26 丸刈り校則の是非●髪型も表現の自由?
27 所持品検査をためらわない●ナイフ所持検査を求める判例も
28 生徒を告発すべきか●信頼関係を裏切ってはならない
29 法律からみた非行少年●罪を犯すおそれのある少年も
30 警察への情報提供●捜査上の照会には報告義務が