子どもの読書活動をどう進めるか
[本書の概要]
テレビやテレビゲーム、インターネット等の様々な情報メディアの普及、また子どもの生活環境の変化等による「読書離れ」が指摘されています。こうした子どもの「読書離れ」や人生における「読書」の重要性の認識の上に立って、平成13年12月には「子どもの読書活動の推進に関する法律」が公布・施行されています。また、「子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画」(平成14年8月)によれば「読書活動は、子どもが、言葉を学び、感性を磨き、表現力を高め、創造力を豊かなものにし、人生をより深く生きる力を身に付けていく上で欠くことができないものであり、社会全体でその推進を図っていくことは極めて重要である」としていますが、「読書」の重要性について改めて確認すべき時期にきています。
本書では、読書の意義、読書指導、読書活動の推進の方途と実践例、新しい学校図書館づくりについて解説します。
[編集] 長倉美恵子
[刊行日] 2003-07-19 [形態] ムック
[定価] 2420 円(税込) [判型] A5 [頁数] 221頁
[本書の目次]
1章 子どもと読書
なぜ、読書は必要か(村田正廣)/読書の科学的メカニズム(生田孝至・後藤康志)/生きることの意味と読書(中川昭則)/読書の魅力とは何か(村田正廣)/体験と読書(柳辰男)/子どもの発達段階と読書(塚原博)/子どもの読書習慣の形成(塚原博)/子どもの読書環境づくり(清水克惠)/子どもの読書傾向(押上武文)/さまざまな読書法(柳辰男)/読書とマンガ(髙橋元夫)/受験と読書(菅田明子)/インターネット時代の読書(生田孝至・後藤康志)
2章 子どもの読書指導
読み聞かせ(髙木享子)/ストーリーテリング(西村敦子)/ブックトーク(宇原郁世)/アニマシオン(佐藤凉子)/朝の読書(浅野真紀子)/読書感想文・読書感想画(紺野順子)/推薦図書・必読図書の選定(小川三和子)/展示・掲示(中山美由紀)/ブックフェスタ(西村敦子)/読書コンクール(黒澤浩)
3章 学校における子どもの読書活動の推進
子どもの読書活動の推進と学校の役割(押上武文)/家庭・地域との連携による読書活動の推進(北村幸子)/総合的な学習と読書指導(市川栄子)/国語科における読書指導(長谷川清之)/学校図書館の計画的な利用(小林路子)/図書委員会の活動(紺野順子)/学級文庫の設営(市川栄子)/読書活動の推進と教師の研修(増田年男)/読書活動の推進とボランティア(植松雅美)/読書活動の推進と著作権(前園主計)/子どもの読書活動の推進に関する法律と子どもの読書活動の推進に関する基本的な計画(松岡要)/子どもの読書活動の推進と「子ども読書の日」(小川俊彦)
4章 魅力ある学校図書館づくり
学校図書館の組織運営と年間指導計画(長谷川清之)/学校図書館の図書資料の整備と充実(中山美由紀)/学校図書館の施設・設備の整備・充実(増田年男)/学校図書館の情報化(中村百合子)/司書教諭の職務と役割(堀川照代)/他の公共図書館と学校図書館との連携・協力(小川俊彦)/これからの学校図書館経営(長倉美恵子)
5章 学校における読書活動の展開
地域としての読書活動の展開(鴇田道雄)/小学校における読書活動の展開①(中里文丈)/小学校における読書活動の展開②(前田勲)/中学校における読書活動の展開①(中島尚)/中学校における読書活動の展開②(藤兼八千代)/中・高一貫の読書活動の展開(家城清美)