なぜあの学校は危機対応を間違えたのか(被害を最小限に抑え信頼を守るクライシスコミュニケーション)

¥ 2,200 税込

商品コード: 000520

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[本書の概要]

★2020年度 日本広報学会賞「教育・実践貢献賞」受賞★
困っていることを語る勇気を

相次ぐいじめ、不祥事問題……危機的状況の言動(CC:クライシスコミュニケーション)次第で、
周囲との関係性が良くも悪くもなる。
実際に起きた失敗事例を踏まえ危機対応のプロが伝える、適切な「学校CC」の考え方とスキル。



  • 都市部でなくとも、メディアの情報網はいたるところに張りめぐらされています。
    学校が危機対応を誤ると、地域が荒れてしまいます

  • マニュアルは刻一刻と古くなります。平時の備えから緊急時のマスコミ対応まで、
    時代で揺るがない危機管理の心がまえができます

  • 服装、姿勢、歩き方、立ち居振る舞いなどは、先生方の印象をつくります。
    見た目で損しない「外見リスク」の視点も得られます

  • 「分析・コメントが的確」「対岸の火事とは思えない」「組織改革に役立つ」
    ファン多数、月刊『教職研修』の人気連載「学校CC入門」を大幅に加筆・修正しました



校長のみならず全教職員が意識しなければならない要素が、ここにある!




【著者紹介】
石川慶子(いしかわ・けいこ)
危機管理/広報コンサルタント

東京都生まれ。東京女子大学卒。国会職員として勤務後、劇場映画やテレビ番組の制作を経て広報PR会社へ。
二人目の出産を機に2001年独立し、危機対応に強い広報プロフェッショナルとして活動開始。
リーダー対象にリスクマネジメントの観点から戦略的かつ実践的なメディアトレーニングプログラムを提供。
講演活動や学会発表も多数行っている。2015年、外見リスクマネジメントを提唱。
有限会社シン取締役社長。調布市教育委員(2012~16年)、日本リスクマネジャー&コンサルタント協会理事、
日本広報学会理事、公共コミュニケーション学会理事等も歴任。
著書に『マスコミ対応緊急マニュアル 広報活動のプロフェッショナル』(ダイヤモンド社)がある。

【立ち読みはこちら】


[著者] 石川慶子 
[刊行日] 2020-01-22 [形態] 書籍
[定価] 2200 円(税込)  [判型] 四六判 [頁数] 160頁
[ISBN] 978-4-86560-520-4


[本書の目次]

第1章 学校CC入門
なぜクライシスコミュニケーションが重要なのか
クライシスの語源は「将来を左右する分岐点」
文科省のクライシス定義
クライシスコミュニケーションとは何か
学校が記者会見を開かなければならない理由
ダメージを最小限にする初動3原則
最重要対象者は誰か
収束に向けて方針を明確にする
的確な表現をする

第2章 リスクマネジメントの訓練
リスクマネジメントの進め方
リスクマネジメントの国際的規格ISO31000
困ったことを相談し合える関係をつくる
一つの事故の背後に300の異常
「誰が」ではなく「なぜ」の発想で原因を探る
子どもの「言わないで」はリスクの芽
トレーニングの組み立て方
判断に迷うリスクを洗い出す
最悪のシナリオで初動3原則訓練
「なぜ」を5回以上くり返し本質に迫る

第3章 緊急記者会見への備え
記者会見の開き方
開催判断の基準
報道機関へのアナウンス
いつ開くのか
記者会見の組み立て方
想定問答は直後、過去、未来で考える
記者特有の質問方法とは
「絶対に言わないこと」を明確にしておく
保護者会では感情に寄り添う内容で
非言語メッセージも意識する
外見リスクを知ってマネジメント
謝罪時の服装

第4章 あの事件・事故の教訓
滝川市立小学校 いじめ自殺事件
7通の遺書が残された教室
3回とも向き合えなかった
石巻市立小学校 津波死亡事故
なぜ、裏山に逃げなかったのか
津波の7分前には予見できた
避難訓練をしていなかった
調布市立小学校 食物アレルギー死亡事故
事実関係が不明でも対応は求められる
わずか14分間の出来事
日常的に事件・事故情報を共有する
某市 LGBT中学生自殺事件
やるべきことの判断ができない
二人一組で情報収集する
学校としての反省点に向き合う

第5章 【対談】外から見た学校CC
体罰と学校CC 弁護士・森崎秀昭
いじめ、自殺と学校CC 臨床心理士・藤森和美
外見リスクと学校CC①服装 スタイリスト・高野いせこ
外見リスクと学校CC②姿勢、歩き方 ウォーキングディレクター・鷹松香奈子