超多忙な教師たちを救う 学校改革の極意(努力の前に、仕組みを変える。)
[本書の概要]
★指導困難校と言われた公立学校の学力をトップレベルに引き上げたスーパー校長(当時)が、超多忙な学校現場で「子どもと向き合う時間」を生み出すために実行し、全国各地で指導を重ね成果をあげてきた、数々の驚くべき学校改革の手段を1冊に凝縮!
★「PDCAをやめる」「◯◯委員会をなくす」「年度のサイクルを1~12月に変える」など、多忙を生み出してきた学校の「仕組み」を見直し、改革するための考え方と具体的な手法を解説しています。
★あなたの学校の先生方が、目の前の子どもではなく事務作業のために必死に努力しているのなら、まずは学校の仕組みを見直し、変えることから始めてみましょう!
【編集部より】
●免許更新制、全国学力テスト、授業時数の増加、学校評価やいじめアンケートの集計……などなど、学校には上から膨大な仕事が次々と降りてきて、変えられない部分が多くあります。
●しかし、昨年に廃止が進んだ認め印のように、昭和の頃から当たり前となってきた学校の「仕組み」のなかに、多忙を生み出しているものはないでしょうか。
●本書は、「PDCAをやめる」「◯◯委員会をなくす」など、多忙を生み出してきた学校の「仕組み」を根本から変える方法を紹介していますので、ぜひ取り組みやすいものから挑戦してみてください。
●本書が、多忙な学校を改革したい、教師が子どもと向き合えるようにしたいと思っている、校長先生や教頭先生の助けになることを願っております。
[定価] 2200 円(税込) [判型] A5判 [ISBN] 978-4-86560-534-1
[本書の目次]
はじめに――多忙を生まない「仕組み」をつくる
■序章 「多忙」な学校は、校務と授業の両輪で変える
■1章 「多忙」な学校の現状と改革のポイント
◯なぜ学校はこんなにも忙しいのか
◯コロナ禍で変わったこと、変えていくべきこと
◯校務改革を成功させるポイント
◯校務改革にあたり共有すべき意識
■2章 「多忙」を生まない学校システムの極意
◯子どもと向き合うために、何が必要か
◯「当たり前」だった週時程を見直す
◯一役一人制の校務分掌で会議を激減させる
◯事案決定システムで決裁のスピード化を図る
◯直後プラン方式で即座に改善・立案する
◯教育計画は1年がかりで少しずつ作成する
◯3ステップで直後プランを確実に実施する
■3章 「多忙」を生まずに授業改善する極意
◯教育課程を1月始まりの12月総括にする
◯次年度の資料は夏休みに作成してしまう
◯学校評価の重点を学力から「授業」にシフトする
◯「褒めて終わり」の通知表所見欄から脱却する
◯学年を越えた縦割り学びを取り入れる
◯授業づくりを担う委員会活動を設ける
◯ワークショップ研究協議会のマナーを定める
■4章 「多忙」を生まない学校行事の極意
◯学校行事を大人から子どもに返す
◯運動会は教師ではなく子どもが創り上げる
◯学習発表会は出来栄えを求めない
◯行事を外部委託して教師の意識を変える
◯卒業式を子どもの発表の場に変える
■5章 トラブルを生まない学校運営の極意
◯若手教師に社会人の常識を学ばせる
◯保護者との関わり方を明文化しておく
◯気になる子の情報はレポートで伝え合う
◯学校だよりで3ヵ月先の教育活動を知らせる
◯学校の羅針盤となる手引き書を用意しておく
おわりに――覚悟と責任を持って学校を変える
ブログ「西留安雄の教育実践」の紹介
巻末資料「進化型smile授業スタンダード32」(抜粋)