探求のススメ(教室と世界をつなぐ学び)
[本書の概要]
「探求」で、生徒が変わる。学校・教師が変わる。
「教育と探求社」創業社長である宮地勘司氏、初の著書。
2004年の会社設立以来、16年間で延べ1400校、22万人以上の生徒が取り組んできた「クエストエデュケーション」(「クエスト=探求」)。
なぜ「探求」が必要なのか。「探求」によって子どもは、そして教師・学校はどう変わるのか――リアルな実践例を通して熱く語る。
きっとあなたも「探求」に恋をする。
[著者] 宮地勘司
[刊行日] 2021-03-03 [形態] 書籍
[定価] 1980 円(税込) [判型] 四六判 [頁数] 222頁
[ISBN] 978-4-86560-536-5
[本書の目次]
はじめに
第1章 教師が教えないことで、生徒が学ぶ
学校に「探究的な学び」を届けたい
コツは「先生が教えないこと」
学びの主権が先生から生徒へ
「地球最初の人類になった気がしました」
教師は「ファシリテーター」
深い対話のなかにこそ学びが立ち上がる
第2章 学びに向かう動機
失われていく「知りたい、わかりたい」欲求
「学んだらいいことがある」が、学びの魅力を奪う
学校で「学びは楽しい」という原初的な体験を
子どもが自ら学ぶ力を取り戻すための工夫
第3章 クエストエデュケーションとは何か?
生徒が自らの力で歩むのを後押しする
クエストの3つの目的
「ワイルドに!」自分から体験する
体を使って苦労してデータを得る
ミッションを自分ごととして受け取る
本音で語ることのカタルシス
子どもたちは未熟な大人ではない
教師が変わる。企業人も変わる
効率や「べき論」では創造は生まれない
みんなの得意を引き出すリーダーシップ
教師は生徒を信じて待つ
第4章 探求学習で進化する学校――大阪・常翔学園
キャリア教育を重視する高校
学び合う教師、学び続ける教師
600人の生徒が本気で没入する「常翔カップ」
生徒が内発的動機に目覚め、主体的に学ぶ
クラスの関係の質が向上する
教師が変わる
クエストカップでグランプリ受賞、そしてお笑いへ
LGBTの生徒の自己開示
学校が寛容であること
第5章 超・進学校の生徒の心を起動する――奈良・西大和学園
「受験少年院」?
生徒の人生は大学入学で終わりではない
「感じること」に自らの回路を開く
人類の未来を切り拓くような人に
生徒の力を引き出す学びへ
探究学習が人生のエンジンに
第6章 もっと生徒の力を信じること――千葉県立特別支援学校流山高等学園
知的障害のある生徒たちの「クエスト」
教師がどこまで生徒を信じられるか
生徒が自ら正解だと思えるものをつくっていく
クエストカップ全国大会へ
「つらいことがゼロになりました」
第7章 元校長が起こす地域教育の革命――静岡・シヅクリプロジェクト
校長先生が学校現場を離れて
静岡であの学びを!
地域から日本の教育を変えていく魁に
教師が自らの学びを更新する
二人の校長に起こった変化
シヅクリプロジェクト設立、最初の鈴与訪問
山が動いた
圧倒的当事者意識を持つパパ
探求的生き方
第8章 探求のゴールはどこにあるのか?
身体、思考、感情、精神
成熟とは、精神が高まった状態
身体は学習の有効な媒体
自分の気持ちがわからない「心のゴミ屋敷」
人間の思考がAIに置き換えられていったとき
精神の成長を促す
探究を通じて精神が成長する
「私たちは宇宙より自由だ」
あとがき