校長がOODA(ウーダ)ループで考えたら学校の課題がみるみる解決した

¥ 2,310 税込

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[本書の概要]

働き方改革、コロナ対応、GIGAスクール、カリキュラム・マネジメントとさまざま対応課題に日々追われる学校で、校長の「学校マネジメント」に最適な手法「OODA(ウーダ)ループ」。
PDCAサイクルよりも即時性があり、変化や危機に対応しやすく、学校組織や教職員の力量形成にもつながるOODAループの手法を、具体的な事例をもとに解説するとともに、これからの時代に求められる校長のあり方も提示します。

〈OODAループで学校はこう変わる!〉
・学校の課題が可視可され、共有化できる
・課題解決のスピードが加速される
・学校改善が日常化する
・校長の学校経営力が向上する
・子どもたち、教職員が幸福になる


[著者] 喜名朝博 
[刊行日] 2022-12-26 [形態] 書籍
[定価] 2310 円(税込)  [判型] 四六判 [頁数] 192頁
[ISBN] 978-4-86560-564-8


[本書の目次]

はじめに~校長学のススメ~

第1章 新たな学校マネジメント手法OODAループ
1 令和の学校マネジメントとOODAループ
] CIO(最高情報責任者)としての校長
これからの時代の校長の役割/情報をどうキャッチし、経営にどう生かすか
] 校長に求められる力
「校長の学び」が重要/令和の「リーダーシップ」と「マネジメント」/「アセスメント」と「ファシリテーション」
] OODAループで学校課題に取り組むと何が変わる?
変化に対応できないPDCAサイクル/PDCAに代わるOODAループ/改善スパンが早く、改善の様子が目に見える/OODAループで学校はこう変わる
コラム】学校業務での校長の役割
2 OODAを紐解く
] Observe 観察する
「見る力」を確かなものにする:(1)見る視点をもつ (2)見続ける (3)視座を変える (4)違和感を大切にする (5)気づきを共有する
コラム】3つの箱
] Orient 判断する
「ビジョン(理想の姿)」と現状を比較する/校長が「確かなビジョン」をもつための5つのポイント:(1)自ら学び続ける教師を体現する (2)最新情報をキャッチする (3)将来を見通す (4)教育目標の具現化 (5)学校経営計画に落とし込む
] Decide 決定する
大切なのは、組織的運営につなげること/校長の意思決定がすべてではない/意思決定のための3つの条件:(1) ビジョンとの整合性 (2)一貫性と方向転換 (3)影響の想定/
実効性をもたせるための3つのチェックポイント:(1)具体的であること (2)継続可能であること (3)代案があること
] Action 実行する
現状を理想の形に近づける:(1)すぐに動く (2)目的を見失わない (3)Observeを始める
OODAループとPDCAサイクルの違いは「循環のスピード」

第2章 OODAループの活用法
──学校改善の進め方と各段階で求められる校長の資質・能力
1 「カリキュラム・マネジメント」をOODAループで改善する
2 OODAループの中での振り返り──各段階で求められる校長の資質・能力
よいループの条件
] Observe(観察)からOrient(判断)へ~校長のアセスメント能力の発揮~
大切なのは日常的な観察/アセスメント能力の向上には判断規準の精度を上げる
] Orient(判断)からDecide(決定)へ~校長のコミュニケーション能力の発揮~
情報共有・説明・コミュニケーションが重要/学校組織にも「対話」が必要
] Decide(決定)からAction(実行)へ~校長のファシリテーション能力の発揮~
意図を説明し、意見を聞く/校長のファシリテーション能力を確かにする5つのポイント
] Action(実行)から新たなObserve(観察)へ~校長のリスクマネジメント能力の発揮~
OODAループは校長のリスクマネジメントから始まる

第3章 学校の課題をOODAループで改善する8つの実践例
1 働き方改革──「やれることはやっている」の思い込みからの脱却
2 危機管理──全教職員での情報共有と「最悪の事態」への備え
3 人材育成──個々の能力に合わせた育成プランの構築
4 ICT活用──「教員の指導力」「教科の壁」を超えた授業改善の柱に
5 チーム学校の見直し──専門スタッフの活用、外部に丸投げしない組織体制の構築
6 校内研修──やって終わりではない仕組みづくり・
7 生徒指導──幼保・小・中と切れ目のない児童生徒対応の足がかり
8 保護者との関わり──学校・子ども・保護者が共に歩む学校へ

第4章 OODAループで令和の日本型学校教育を創造する
] 令和の日本型学校教育とは
「令和答申」の意味/学習指導要領前文に示されたこれからの時代を生きる力
] 日本型学校教育のObserve
(1)日本型学校教育の成果と課題 学校が果たしてきた役割/学校の状況のObserve/(2)学校に内在する課題のObserve 「正解主義」を洗い出す/「同調圧力」を意識する/「二項対立」の思考癖を探る
] 令和の日本型学校教育を創造するOrient
3つの課題を解決する過程が「これからの学校」をつくる
] 令和の日本型学校教育を創造するためのDecide
(1)学校の空気を変える これまでの当たり前を見直す/(2)授業改善を日常化する 子どもにどれだけ寄り添えるか/授業をしながら授業改善をする
] 令和の日本型学校教育を創造するAction
(1)学校の空気を変えるために~言葉にする~ 言語化し意識することで空気を変える/「子どもを主語」にして議論する/(2)授業改善を日常化するために~授業リフレクション~ 授業を振り返りながら改善点を見出す/授業での教師の思考過程はOODAループ/(3)OODAループを回すというAction~OODAループは無限ループ~ 変化の時代に求められる不断の学校改善

第5章 OODAループで学校改善を果たした先にあるもの
] 時代とともに変わる、校長に求められる資質・能力
変化する校長の役割/教師の学びの「拡大形」が校長の学び
] 校長の柔軟な発想力
「変化しないこと」はリスク/「子どもの視点」から本質を見極める
] 校長の学びに向かう力
「動機づけ」「方法知」「メタ認知」
] 校長学のススメ
校長会を学びの場に/一校を預かる校長としての資格を

おわりに~学び続ける校長に~