自分たちで学校を変える! 教師のわくわくを生み出すプロジェクト型業務改善のススメ

¥ 2,310 税込

商品コード: 000570

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[本書の概要]

「どうせ変わらない」とあきらめていた学校が、「自分たちで変えられる学校」へどう変化したのか。そこにいる人たちの「わくわく」や「こうしたい」という願いを原動力に、誰もが当事者になって進められる「プロジェクト型業務改善」を、2つの学校と1つの教育委員会の実践をもとにご紹介します。
業務改善が進まないとお悩みの方、必読の書!

【プロジェクト型業務改善を通した教職員の変化】
「どうせ変わらない」→「自分たちで変えられた!」
「本音がうまく出せない」→「話し合うことで答えが見つけられた!」
「一体どうしたらいいでしょう…?」→「こう考えましたがアドバイスください!」
「あきらめ」→「知恵を出し合ってチャレンジ!」

【正誤表】


[著者] 澤田真由美 
[刊行日] 2023-03-20 [形態] 書籍
[定価] 2310 円(税込)  [判型] 四六判 [頁数] 216頁
[ISBN] 978-4-86560-570-9


[本書の目次]

 

1章 プロジェクト型業務改善の目指すところ
学校改革の自助・共助・公助/学校は創造的な未来をつくることができる/時間を投資する/見えにくい部分を意識する/自ら行動して変化を生み出す/業務改善と教師の資質向上の関係性/教職員の声から見える成長の姿


2章 「自分たちで学校を変えられた!」――桜丘小学校の実践

1 当初の現状
やらなければと思いながら手つかず/「働き方改革」元年
2 プロジェクトが動き出すまで
(1) 第1回全校対話「キックオフ」(7月末)
9割以上の教員が手をあげる/事前の仕掛けで校内の期待を高める
(2) SSPキックオフ(8月末)
プロジェクトの立ち上げ
3 プロジェクトの動き――変化が見えるまで
(1) 感染症対策による停滞を経てプロジェクト始動へ(9月)
業務量増加による発足直後の停滞と先生たちの思い/プロジェクト始動の第一歩
(2) チーム感を生み出す対話の時間「ほっこりタイム」(10月)
「ほっこりタイム」を業務効率の向上につなげる/それぞれの立場から見た「ほっこりタイム」の成果/意図的に雑談の時間をつくることの効果
(3) 生徒指導連絡会の改善(10月)
会議改革/課題の共有と改善策の検討/校長先生の懸念とSSPメンバーの思い/二項対立でもどちらか一択でもない「自分たちの解」をつくり出す/会議チームの新しい提案で、会議時間60分が15分に
4 プロジェクトの動き――次々と起こる変化
(1) 第2回全校対話「時間予算ワークショップ」(11月)
校内から広くアイデアを募る/アイデアをすぐに実現する/空気を読み過ぎず、必要な時間投資を
(2) 様々なアイデアの実現(11月中旬~)
5 振り返りと来年度に向けて
(1) 来年度に向けて考え始める(12月)
SSPメンバーでの今年度の振り返り/来年度のSSPへの思い
(2) 第3回全校対話「振り返りと今後」(1月)
全校対話での振り返り/来年度について考える対話/急なオンライン実施も可能に/自分たちで変えていくことで回りはじめた「よい循環」


3章 「どうせ変わらない」から「本音の話し合いで変わることができる!」へ――セントヨゼフ学園の実践

1 当初の現状
教職員の思い――「このままでいいとは思っていないがきっと変わらない」/管理職の思い――質の高い意思決定ができる組織への転換
2 プロジェクトが動き出すまで
(1) 第1回全校対話「キックオフ」(8月)
あきらめ感が上回る厳しいスタート
1割強の手があがる
(2) 推進チームキックオフ(9月)
まずは推進チームでの対話を重ねるところから
本質的な問いに応える
3 プロジェクトの動き――チームビルディング
(1) 1ヵ月で6回もの推進メンバーでの対話(9月)
メンバー内での課題意識の共有と熱量の高まり
目指すべきものを言語化する
話し合うことで本物のチームになる
(2) プロジェクトテーマの決定(9月下旬)
改善・改革テーマが4つに決まる/メンバーに裁量が与えられた!/学校の魅力化
(3) 校内を巻き込むための作戦(11月)
他の教職員からのイマイチな反応/前向きなアイデアを出し合う/第2回校内対話の実施を提案/各プロジェクトの改善案を3つずつ考える
(4) 第2回校内対話の実施
校内対話に20名もの教職員が参加/「意思決定フロー」は体験して体得/各プロジェクトの方向性が見えた
(5) 校内調整に奔走(1月)
わかった進みにくさの正体/ヒトではなくコトを見る/意思決定フローへの不安
4 見えてきた変化
(1) メンバーの振り返り(1月)
新年度からの変化の形が見えてきた/当事者意識を持った人を増やさなければ進まない
(2) 最後の全校対話「報告回」(2月)
メンバーの思いと成長の実感/「もっと私たちは話し合わないといけない」
(3) 対話会後のメンバー振り返り
振り返り――よかったこと/振り返り――解決が必要なこと/今後に向けて
【特別寄稿】コロナ禍での学校改革 石川一郎


4章 「教育委員会の幸せ」が「学校の幸せ」につながる――枚方市教育委員会の実践

1 なぜ教育委員会への支援が必要なのか
担任のカラーに染まる学級、校長のカラーに染まる職員室/「教育委員会の幸せ」が地域の学校に影響する
2 プロジェクトが動き出すまで
(1) 次長との開始前打ち合わせ(初夏)、課長ヒアリング(夏)
課を横断したプロジェクト型業務改善が必要/各課長の業務改善への意欲
(2) 課長キックオフ
話し合いの後、できることから業務改善をスタート
(3) 部のキックオフ(9月)
ワークショップで202件の意見・アイデアが集まる
3 動き出したプロジェクト
(1) 課長プロジェクト
具体的・直接的な業務改善
(2) 業務の判断軸や基準の作成
(3) 課員プロジェクト
5つのプロジェクトの発足/各チームで進め、全チームで知恵を出し合う/プロジェクトの進行とともに明確になる改善策/横ぐしチームの原型が見えた
4 枚方市教育委員会のこれから


5章 プロジェクト型業務改善のススメ

プロジェクト型業務改善とは/業務改善の2つのアプローチ/業務改善をどう進めたいかを、メンバーに聞くところから始める/外部の伴走者とは/関わり方・スタンス