学校総論(改めて学校とは何か)

新刊

¥ 3,630 税込

商品コード: 000597

数量

[本書の概要]


[著者] 市川昭午 
[刊行日] 2024-08-01 [形態] 書籍
[定価] 3630 円(税込)  [判型] 四六判 [頁数] 260頁
[ISBN] 978-4-86560-597-6


[本書の目次]

序章 今なぜ学校総論なのか
1 学校総論の必要性
学校論の不在
不在の原因
2 学校論の問題点
教育論あって学校論なし
各論あって総論なし
3 学校論の変遷
改革論から懐疑論へ
学校総論の課題

第Ⅰ章 学校の誕生
1 教育と学校
人間形成と教育
教育と学習
2 学校の出現
生活を通じた学習
学校の古形
3 学校教育の制度化
幕藩体制下の教育
国民教育制度への移行
4 学校の要件
学校の定義
大学とは何か
学校の設置基準

第Ⅱ章 学校教育の役割
1 学校教育の基本的性格
学校教育の特質
集団性と規格性
2 学校教育の位置
人間形成≳教育≳学校教育
公立学校の特性
3 学校の存在意義
学校の不可欠性
代替制度の欠損
就学義務と教育義務
4 学校の任務
教育の主体・客体・作用
「教」と「育」
知育と徳育
心の教育

第Ⅲ章 学校の種類
1 学校の分類
分類の基準
教育行政管轄の学校
他分野行政管轄の学校
2 広義の学校
学校の範囲
産業分類上の学校
教育産業
3 狭義の学校
学校教育法上の学校
幼稚園は「幼児の花園」
大学は「自修独創」の場
4 法令上の類似用語
教育施設
教育機関
文教研修施設
教育訓練施設

第Ⅳ章 学校教育の形態と体系
1 通学の形態
全日制・半日制
定時制(夜間課程)
通信制
全寮制
2 就学の形態
相互選択の有無
配給制と選択制
3 学校教育の系統
普通教育と職業教育
教育訓練と職業訓練
女子教育
特別支援教育
4 学校教育の段階
国際標準教育分類
在学者の呼称
教員の職名

第Ⅴ章 公教育と私立学校
1 教育の私事性と公共性
私事の組織化
「公教育」とは何か
「公の性質を有する教育」
2 私学教育の公益性
私立学校の発展
私学は公教育機関か?
3 私立学校の基本的性格
私立学校の設置認可
私立学学の特性
私立学学の存在理由
4 学校法人への公費助成
公の支配と私学の自主性
合憲説の問題点

第Ⅵ章 学校の設置者
1 学校の設置
学校の設置義務
学校の設置規制
学校の名称規制
2 設置者の流動性
国・公・私立の役割分担
公設民営と公立移管
3 他省庁による一条校設置
官庁主導の私立学校
官製私立大学の誕生
4 学校経営の企業経営化
株式会社立学校の興亡
国・公立大学の法人化

第Ⅶ章 一条校の補完施設
1 各種学校
旧学制時代の状況
新学制下の盛衰
2 専修学校
誕生と発展
停滞と専門職大学化
3 一条校の代替施設
幼保連携型認定こども園
在外日本人教育施設
普通教育相当施設
4 学校教育の補習施設
学習塾
予備校
学校教育の二重構造

第Ⅷ章 教育行政管轄外の学校
1 公務員養成・研修施設
省庁大学校
部局所管学校
大学校の教育類型
2 職業訓練・教育支援施設
職業訓練施設
教育支援施設
主務省管理と学政一元化
3 企業内教育施設
会社立学校
学校と工場
4 法令にない学校
学校設置の自由
無認可校
外国人学校
サポート校とフリー・スクール

終章 学校批判と学校の行方
1 学校教育批判の必然性
背反する任務
保守性と現実遊離
2 教育に絶対はない
代替案の非現実性
児童中心主義
代替的学校
脱学校論
3 学校はどうなる
半世紀前の未来予測
行方より、あり方
あとがき