[本書の目次]
はじめに――気になる子が溶けこむ授業~私の「原風景」~
総論
気になる子が溶け込む授業づくり ――気になる子および学級全体に機能する「しかけ」の統合
第1章 気になる子の心の声に寄り添う支援
1.授業準備段階の「困った」に寄り添う 「あっちは何かな? こっちは何だろ?」 「校庭のサッカー,気になるなぁ」 「あれれ? これ,前の授業のプリントだ」 「今から何をするんだっけ?」 「ムズムズして,落ち着かないなぁ」 2.授業中の「困った」に寄り添う 「えーっと,次は何するんだったっけ?」 「あーあ,もう消されちゃった」 「あきてきちゃった。つまんないなぁ」 「どこに書いたらいいの?」 「これって,いつまでやるんだっけ?」 「みんな終わってるのに,私だけ終わらないよぉ」 「もう終わっちゃった。簡単すぎて退屈だなぁ」 3.授業のまとめの「困った」に寄り添う 「よくわかんなかったところがあったのになぁ」 「ところで,今日の宿題は何だっけ?」 「うわぁ,プリントがなくなっちゃった」
第2章 キーフレーズで溶け込む授業実践《小学校》
[1年生]文字学習に興味・関心の持てない子も溶け込む「国語」 [1年生]できないことに不全感が強い子も溶け込む「算数」 [2年生]みんなと一緒にできない子も溶け込む「音楽」 [3年生]すぐあきらめてしまう子も溶け込む「国語」 [3年生]自分だけを見てほしい子も溶け込む「算数」 [3年生]集中の途切れがちな子も溶け込む「理科」 [4年生]ウケねらいに走りがちな子も溶け込む「道徳」 [6年生]わからないとパニックになってしまう子も溶け込む「算数」
第3章 キーフレーズで溶け込む授業実践《中学校》
[1年生]先生をひとりじめしたい子も溶け込む「理科」 [1年生]自信がもてず引っ込み思案な子も溶け込む「学級活動」 [2年生]授業に集中できず不安をもち続けている子も溶け込む「数学」 [2年生]いろんなタイプの子も溶け込む「英語」
第4章 気になる子も溶け込む授業づくりの悩み相談室
1.自分自身の「壁」 工夫がうまくできない私 子どものせいにしてしまう私 先輩のように授業ができない私 授業参観でうまくできない私 2.気になる子の「壁」 違うことをするのを嫌がる子 気持ちが切り替えにくい子 やる気がなく見える子 授業中頻繁に立ち歩く子 3.周りの子の「壁」 「お世話」をし過ぎる子 気になる子の言動に同調してしまう子 ちょっかいを出す子 特定の子を嫌がる子 4.教師・保護者の「壁」 引き継ぎしてくれない教師 方針が合わない学習支援員 納得しない保護者 進学への影響を気にする保護者
おわりに――「プロ意識」を支えに |