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中学校の講話

 


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簡単で、便利だからこそ



 

 新しいクラスになって1か月半余りが経ちましたね。クラスは、今、どんな感じですか。

 先日、参観するのが楽しみな全クラスの道徳の授業を見ながら、ある学級で足を止めました。自分の意見をグループの中で伝えようとしている皆さんがいて、それを優しく見守っている先生がいました。先生から、「じゃ、自分の意見でも、友達の意見でもいいので、みんなの前で話してくれる人はいるかな」と尋ねられると、手がたくさん上がりました。一人目の生徒が、クラスのみんなに語るように話していると、自然に拍手が起こり、次々と他の生徒が意見をつなげていきました。安心して自分の意見を言えるクラスになっている様子を見て、こちらが、とてもあたたかな気持ちになりました。

 さて、これから、15年以上前に、ある会議で聞いた高校の先生の話をします。

 卒業式の日、担任をしていた一人の生徒が、こんな話をしてくれたそうです。
「先生は、クラスを盛り上げようと、レクをしようとか、クラスで何か盛り上がることができないかいろいろ提案をしてくれたけれど、それを『やりましょう』と手を上げることができませんでした。ほかのみんなも同じだったと思います。みんな息をひそめていたと思います。」
 なぜかというと、クラスにはメールのグループがあって、目立つことをすると、そこに、何か書かれるのではないかと不安だったからということでした。だから、その生徒は、そのメールのグループからやっと抜けることができる卒業式の日を心待ちにしていたそうです。

 その先生は、とてもショックを受けて、このことについて、次の年、生徒会の皆さんと、どうすればよかったか話し合ったと言われていました。これは、15年以上前のある高校でのお話です。

 皆さんは、大丈夫ですか? 安心して、自分の意見を、クラスや仲間の中で出せますか?

 今、SNSは、さらに、簡単で、便利なコミュニケーションの手段になっています。だからこそ、その使い方にはルールやマナーがあります。

 安心してクラスの中で自分の思いを語ることができるクラスに、皆さん一人一人がしていくためにも、もう一度、SNSの使い方についてしっかり確認したいですね。

(中森 早苗)

 

先週の中学校の講話

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