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中学校の講話

 


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好奇心「curiosity」を大事に



 

 今日は、好奇心について話をします。英語では「curiosity」です。

〈「好奇心」「curiosity」と書いたボードを提示〉

 2021年のノーベル物理学賞に、地球温暖化の予測に関するコンピュータモデルを世界に先駆けて開発したプリンストン大学の真鍋淑郎さんが選ばれました。

〈真鍋さんの顔写真を提示〉

 真鍋さんの研究は、地球の大気と海を結びつけた物質の循環モデルを開発し、二酸化炭素が気候に与える影響を明らかにし、地球温暖化問題の科学的解明の基盤となる研究成果をあげてきました。

 真鍋さんは受賞決定後、NHKのインタビューに「好奇心で始めた研究でしたが結果的に世界的に関心の高い問題になりました。日本の若い研究者にも自分の好奇心を大事にして独自の研究を進めて欲しい」と話しました。真鍋さんの研究は、当初、大気の大循環をモデル化することで温暖化の研究ではなかったものの、「ちょっと道草をしたくなって」二酸化炭素やオゾンなどの大気の成分を様々に変えて試したことが温暖化研究につながりました。

 もう一人、2019年のノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんのことを覚えていますか。

〈吉野さんの顔写真を提示〉

 携帯電話やパソコンに使われるリチウムイオン電池を開発した人です。吉野さんは、小中学生を対象とした講演会で次のようなことを言っていました。

 どんなことでも、なんでやろう? という気持ちを持つのが好奇心。好奇心を持って調べていくと、得意なことができ、将来の夢につながる。私もそうだった。好奇心を持ち続けることは大事なこと。

 ノーベル賞を受賞した二人のメッセージは、いずれも「好奇心curiosity」を大事にしてほしいというものでした。

 さて、皆さんの好奇心はいかがですか。いつ、どんな時に好奇心がわいてきますか。

 学校の授業の中でも、学習内容について「なぜだろう?」という問いや好奇心をもって取り組むことが主体的な学びにつながりそうですね。また、自分の興味のあることや好きなことを大切にすることも、自分の好奇心を育てるように思います。読書をしたり、新聞を読んだり、いろいろな体験をしたりすることも、新たな好奇心を生み出す機会になりそうです。年の初めに、自分の好奇心はどこにあるのか探してみませんか。

(門脇 岳彦)

 

*参考
・真鍋淑郎・神沢博 エコラボトーク「科学的好奇心の先にあるもの」
 名古屋大学大学院環境学研究科広報誌『環』vol.17 2009 autumn 所収
・NHK解説委員室「真鍋淑郎さん ノーベル物理学賞決定」(時事公論)2021年10月5日
・産経フォトニュース「『目標と好奇心を持って』吉野さんから子どもたちへ」2019年12月10日


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