HOME » 今週の講話 » 中学校の講話
 
  中学校の講話
 
※ 学校講話参考図書はこちらをご覧ください。
 

 

いじめを絶対に許さない学校


 今年から、学校全体での朝読書を始めました。「みんなで、毎日、好きな本を、ただ読むだけ」の朝読書です。8時半になる前から、ほとんどの人が席について静かに本を読み始めています。本を読むのは楽しい、そのことを皆さんに実感してほしい。読書の習慣は一生の宝物です。

 読書をするといいことがいっぱいあります。図書室の前に、こんな掲示がされていました。
 「読書がもたらすイイコト『集中力』『文章力』『語彙力』『読解力』『想像力』『コミュニケーション能力』」
 これらは、学力を高めるためにとても大切なことです。でもそれだけではありません。○○中学校のめざす学校像の1番目「いじめを絶対に許さない学校」の実現のためにも、絶対に必要なことなのです。

 皆さんに聞きます。「いじめをしてもいい」と思う人は手をあげてください。
 では、「いじめをしてはいけない」と思う人、手をあげてください。

 みんな、いじめはいけないと思っているんですね。でも、昨年度「いじめられている」とつらい思いをした人が何人もいました。
 みんな、いじめをしてはいけない、ということがわかっているのに、なぜこんなことが起こるのでしょうか? 生徒の皆さんが話していることを先生方から聞き、わかったことがあります。いじめたと言われる人は「自分がいじめをした」と思っていなかったということです。
 私たちは、それぞれ自分の感じ方、考え方があります。ほかの人も自分と同じように感じたり考えたりすると思いがちですが、実は、まったく同じだという人はどこにもいません。相手がどのように感じているかを正しく知ることは意外とむずかしく、だから相手に「いじめられた」と感じさせていても、自分ではそんなつもりはないから、気がつかないということが起こるのです。

 それでは、いじめをなくすにはどうすればよいのでしょうか。2つのことを考えました。
 1つは、いろいろな感じ方があるということを知るために、自分中心の考え方から脱却することです。自分中心の考え方しかできない子どもから、さまざまな人や物事がつながりあって社会が成り立っているという考え方ができるようになるのが、大人になるということです。いろいろな考えや感じ方があるということを前提にして、人とかかわっていくことが大切です。
 2つ目、違う考え方を知るためには、自分の思いや考えを人に伝えなければなりません。正しく伝えるためには、たくさんの言葉を自分のものとして、使いこなすことが必要です。
 想像力・語彙力・コミュニケーション能力……、読書で得られるものばかりです。

 楽しく本を読みながら、「いじめを絶対に許さない学校」を実現する力をつけてくれることを期待して、今日の私の話を終わります。

(北上玲子)



先週の中学校の講話 

※上記内容を無断で転載・複製することを禁じます。