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  中学校の講話
 
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サプライズ



福島県に飯舘村立飯舘中学校という学校があります。
東日本大震災による福島第一原発の影響で学校ごとに2回仮設校舎への移転を余儀なくされた学校です
その飯舘中学校の校長先生が岐阜県の中央中学校との交流について紹介してくださいました。

 交流のきっかけは、被災した飯舘中の厳しい状況を知った中央中の生徒会役員が、保護者や地域を巻き込みながら募金活動を行うところから始まります。中央中の生徒会役員やPTA会長さんが飯舘中に募金を届けたお礼として、飯舘中の生徒会役員3人が中央中を訪問します。

 中央中の全校生徒は750人です。
 体育館に集まった750人の生徒は飯舘中の3人が語る被災地の現状に聞き入ります。そして、互いの校歌を披露する場面になります。
 最初に中央中の750人が自校の校歌を披露し、次に飯舘中の3人が校歌を歌う順番です。

 訪れた飯舘中の3人が校歌を歌い始めたとき、
目の前の750人の生徒が飯舘中の校歌を一緒に歌うサプライズが用意されていたというのです。
私は、この話をうかがったとき、胸が熱くなりました。

 サプライズを受けた飯舘中の一人は、帰校後クラスメイトの一人に次のように話しています。

「中央中を訪問して1番印象に残っているのは、
自分たち飯舘中の校歌を中央中の生徒と先生方が全員で歌ってくれたことです。
私たちのために、部活動の前や合唱練習の時間に一生懸命練習したと聞きました。
それは、鳥肌が立つくらい素晴らしい合唱でした。

 私たちも始業式や卒業式で校歌を歌う機会が多くあります。
これから私たち3年生が大きな声で歌うことにより、1、2年生の意識も高まり、
誇りを持って飯舘中の校歌を歌ってくれる
ようになると私は信じています。」

 交流場面での感動が被災地の生徒を元気づけています。
被災地の復旧・復興が忘れ去られようとしています。
当校でも今だからできる何かがあると思います。考えてみませんか。





(濱中 力也)





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