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  中学校の講話
 
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正義の通る学校



  今日は、皆さんといっしょに、いじめの問題について少し変わった視点から考えてみたいと思います。集団の中でネズミがどんな行動をとるのかを話しましょう。

 実験用のネズミを飼育するときは、飼育用の透明なケージ(W200×D320×H140)に、6匹程度を一緒に入れて飼育します。
 するとそのなかで、一番強いネズミが一番弱いネズミを徹底的にいじめるのです。あまりにかわいそうだから、いじめるネズミをケージから取り出して集団から隔離します。すると、残ったネズミのなかで2番目に強いネズミが一番弱いネズミをいじめるようになります。もう一度、いじめるネズミを別の場所に移しても、今度は3番目が……。
 試しに、いじめられているネズミの方を別な場所に避難させてみると、残ったネズミの中で次に弱いネズミが、代わりにいじめられるのです。ネズミには、誰が強いのか順番をはっきりさせたいという本能が働くのでしょうか。

 私たち人間は、ネズミと同じ哺乳類で祖先は同じです。だから、ネズミと同じような行動をするときもたくさんあります。人間だって、スポーツでも勉強でも順番をつけるのが好きですよね。
 ということは、人間も何も考えないで行動していれば、他者をいじめるような行為をするのかもしれない。そのような弱い心の遺伝子が隠されているかもしれない……いや、きっと誰でも弱い心の遺伝子を持っているのです。

 だからこそ、私たちは

「自分はそんな遺伝子に負けない!」
「自分はいじめなど絶対にしない!」

と決心して、常にいじめをなくす努力しなければなりません。そのためには、

「自分はいじめを行う情けない人間ではない」
「自分はいじめをするような器の小さな人間ではない」

と、人間としてのプライドを強く持つことが大切です。いじめを無くすために一番必要なのは、私たち一人一人の人間としての自信と誇りなのかもしれません。

 本校では、いじめを許さない取組として、毎年、いじめに関連する道徳の授業やアンケート、標語の作成等を行っています。
 私たちの学校が、いじめなどがない正義の通る学校であり続けるために、皆さんにお願いです。

いついかなる場合であっても、いじめを許さない人間としてのプライドを忘れない中学生であってください。



(寺園 伸二)



先週の中学校の講話

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