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小学校の講話

 


※ 学校講話参考図書はこちらをご覧ください。

 





友達とのトラブル



 

 みなさんは、意地悪をしたりされたりしたことがありますか?

 あるクラスで「いじめられたことがありますか?」と聞いたら、クラスの半分以上の人が「ある」と答えて、「いじめたことはありますか」と聞いたら、ほとんどの人が「ない」と答えたそうです。同じクラスなのに、いじめられた人がいじめた人よりもずっと多くいるのはなぜでしょう。

 担任の先生が、無視されたという谷口君に「どんな時に無視されたの?」と聞いたら、「昨日の朝、山田君に声をかけたのに、無視された」と言っていました。それで山田君に「なぜ無視したの?」と聞いたら、山田君は「昨日の朝は声をかけられていない。僕はサッカーをしていたから谷口君とは話してないよ」と言うのです。山田君は、谷口君に気づいていなかったのですね。

 もう一人、仲間外しをされたという高橋さんは、「森さんと一緒に帰ろうって約束していたのに、わざと他の子と先に帰ってしまった」と言っていました。森さんに先に帰ったわけを聞くと、「ピアノがあるから早く帰ることになっていたのを思い出して、急いで帰りました。一緒に帰れないって高橋さんに伝えてと三井さんにお願いしておきました」と言っていました。でも、三井さんが帰る時、もう高橋さんは帰ってしまっていて伝えられなかったそうです。すれ違いだったのですね。

 このように、人間同士のトラブルのほとんどは、思い違いだとか、きちんと確かめず想像で「きっと、わざとだな」なんて悪くとらえることで起こります。クラスの中にいじめられた人がいじめた人よりずっと多いのも、こんな誤解が原因でしょう。

 では、どうしたらトラブルを防げるでしょうか。それは簡単です。直接相手に聞けばいいのです。この時のポイントは優しい言葉で聞くことです。「なんで無視するんだよ!」なんて言ったら、「無視なんかしてないよ!」と言い合いになります。「ひどいよ。約束してたのに」なんて責めると、「ちゃんと言ってから帰ったのに!」と気まずい感じになります。

 優しい言葉で、「呼んだのに返事してくれなかったのはどうして?」とか、「昨日、一緒に帰れなかったのはどうして?」などと、「どうして?」を初めではなく最後に付けるのもポイントです。

 あなたが仲良くしたい友達は、そんなに意地悪ではありません。きちんと自分の気持ちを優しい言葉にして伝えていきましょう。きっと嬉しい答えが返ってきますよ。

※文中の個人名は仮名です。

(清水 弘美)

 

*参考
・国立教育政策研究所「小学校特別活動映像資料」 学級活動(2)「大切な友達」


先週の小学校の講話

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