もうすぐ運動会ですね。私は運動会でみんなに活躍してほしいと思っています。皆さんの中には応援団長やリレーの選手などに挑戦したいと思っている人がいるのではないでしょうか。
応援団長を決めたり、踊りのリーダーを決めたり、係活動のリーダーを決めたりするときに、「誰かやってくれる人いますか?」と聞かれることがあります。そんなとき、「やってみたいけどどうしようかな」「お家の人にかっこいいところを見せたいなあ」「でも私にはできないかもしれないし」「でも、今やらないと次はないかもしれないし」でも、でも……と考えているうちに、他の人が「私がやりたいです」と言って決まってしまったこと、今までにありませんでしたか?
うまくできるかどうかは、やってみないとわかりません。苦手と思っていても、やってみたら意外と得意だったりもします。
どの子にも得意なことやいいところがあります。自分では気が付かないものも多いのです。どうやったら自分のいいところに気が付けるかといえば、まず、何かに挑戦することです。失敗したっていいのです。うまくできなくてもいいのです。
「やってみませんか」と言われたときは、必ずチャンスの神様が来ています。チャンスの神様を捕まえると、必ずたくさんのことを学べて、自分のいいところが見えてきます。
チャンスの神様は目には見えません。どこにいるかわからないけれど、「やってみる!」と決めたとき、あなたは実はチャンスの神様を捕まえているのです。
チャンスの神様はいつも、前からやってきます。自分が進む方向から近づいてくるのです。そしてチャンスの神様には前髪しかありません。頭の後ろはつるつるなのです。チャンスの神様が来たとき、「挑戦しよう!」と思って手を伸ばすと、神様の前髪をしっかり捕まえることができます。すると、神様は目をパッチリ開けてにっこり微笑みます。そしてあなたに幸せをくれるのです。
でも、迷ってぐずぐずしていると、チャンスの神様はスーッと横を通り抜けてしまいます。通りすぎてから「やっぱりやりたい」と思って振り返って髪の毛をつかもうと思っても、後ろには髪の毛がなくてつるつるなのでつかめないのです。そしてチャンスの神様は止まらずに行ってしまうのです。
とにかくチャンスが来たら行動してみることです。行動したことは成功でも失敗でも必ずあなたにとっていい結果を持ってきます。
早速今日からチャンスの神様を探してみましょう。
(清水 弘美)
*参考 ・チャンスの神様には前髪しかないという話は、『ギリシア詞華集』に収められた、紀元前4~3世紀のギリシャの詩人、ポセイディッポスの詩の一節から広まったと言われています。 ・『小学館 故事成語を知る辞典』円満字二郎・編著、小学館、2018年
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