教職研修2025年10月号〈特集:給特法等の改正で変わる教師の処遇、変える教師の働き方/「ヒト・モノ・カネ」をあきらめない〉

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¥ 1,280 税込

商品コード: 102510

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特集1


給特法等の改正で変わる教師の処遇、変える教師の働き方



  • 2025年6月11日、改正教員給与特別措置法(給特法)が可決・成立し、教職調整額を現行の4%から10%まで段階的に引き上げるなど、教員の処遇改善への道筋がつきました。同時に、「学校における働き方改革の一層の推進」「組織的な学校運営及び指導の促進」「教員の処遇の改善」を一体的に進めることとしています。これら制度改正により教員の処遇はどう変わるのかを整理するとともに、改正の目的である「教員に優れた人材を確保する」ことはできるのかを探ります。また、管理職および教育委員会が「自分ごと」として教師の働き方を変えていくために必要なことを考えます。


特集2


「ヒト・モノ・カネ」をあきらめない――学校教育予算増をめざして



  • 給特法改正等の処遇の改善が進みましたが、わが国の公的支出の教育費割合は8%でOECD加盟36ヵ国中ワースト3と他国と比べ低い状況です。「質の高い教師」が求められ続けるなか、今回の処遇の改善を受けても、現場の余裕のなさは続くと予想されます。「予算がない」から来るあきらめ感を乗り越えて、学校教育予算を増やすために学校教育界全体として社会を巻き込んで何ができるかを考えます。







[監修] 市川昭午/若井彌一/天笠茂/小川正人 
[刊行日] 2025-09-19 [形態] 月刊誌
[定価] 1280 円(税込)  [判型] B5判 [頁数] 140頁
[雑誌コード] 03059-09


[本書の目次]

  巻頭  

家庭と一緒に歩む、児童相談所の決意――子どもの命と権利を守る

石田博己 (川崎市こども未来局中部児童相談所担当課長)

  特集1  

給特法等の改正で変わる教師の処遇、変える教師の働き方

    文科省に聞く、給特法等改正のねらい ◆ 安井順一郎/小川正人
    インタビューを終えて ◆ 小川正人
    制度がこう変わる
    ① 学校における働き方改革のいっそうの推進 ◆ 櫻井直輝
    ②組織的な学校運営および指導の促進 ◆ 川口有美子
    ③教員の処遇の改善 ◆ 田中真秀
    「業務量管理計画」のイメージは ◆ 神林寿幸
    読者・学生アンケート「今回の改正をどう受け止めるか」 ◆ 編集部
    【座談会】学校を「働きやすく」「働きがい」のある職場にするために ◆ 妹尾昌俊/松浦加代子/長瀬基延

  特集2  

「ヒト・モノ・カネ」をあきらめない――学校教育予算増をめざして

    現場の工夫も限界です!――教育政策の優先順位を問い直す ◆ 佐久間亜紀
    教育予算、三つの論点整理――少ないのか・なぜ増えないか・どう増やすか ◆ 赤林英夫
    教育予算を増やすには、一点突破と総力戦 ◆ 寺田拓真
    学校事務職員から見た学校予算の有効活用 ◆ 辺春雅博
    もしも、広告代理店が「教育予算増」を社会に訴えるなら。 改め、もしも、広告代理店が「教育予算増」を成し遂げるなら。◆ 福田 崇

  好評連載  

学校づくり

    世界の職員室から アメリカ編(上)校長はフロントランナー ◆ 中村 柾
    「令和の日本型学校教育」が問う学校経営 チームによる学級担任制(6)――学級担任をサポートする ◆ 天笠 茂
    妹尾さんに聞きたい!学校お悩み相談室 誰かと一緒に暮らすことが考えられない、余裕のない日々です ◆ 妹尾昌俊
    今月の学校経営(配慮事項) 中間フォロー面談を大切に/余白の時間をつくる/夢を語れる学級 ◆ 今野 忠
    今月の学校経営(学校講話) 本は心の栄養 ◆ 渡部陽子
    私たちの働き方改革 本気で改革をしたいならICT活用の見直しを ◆ 五十嵐晶子
    【日本教育経営学会連載講座】学校改善ツール 新任教員研修用「教育実践力向上CBT」 ◆ 玉井康之
    「声かけ」で学校を動かす!北石原校長の12ヵ月 あと1年半教育課程編成が大きく変わる ◆ 渡辺秀貴
    副校長・教頭の学校づくり羅針盤――笑顔でGO! 子どもを真ん中にした保護者対応 ◆ 矢野 渡
    学校づくりのスパイス――異分野の知に学べ 現代社会の居場所はどこに? ◆ 武井敦史
    学校DE&I――多様性を受けとめる場をめざして 合理的配慮をめぐる誤解とモヤモヤ ◆ 武田 緑

管理職のすがた

    みんなに伝えたい「ことば」 来る者拒まず 去る者追わず ◆ 木村泰子
    私の学校経営信条 伸びやかに学べる学校づくり ◆ 中村有希
    教頭のまなざし 教員を育てることは、目の前の子どもを育てること ◆ 郡司博子
    学校経営の道具としての概念化スキル入門 きっと当てはまる「概念化スキル」の有効場面⑴――学校教育目標の設定 ◆ 諏訪英広
    この「失敗」が私を成長させた 「言葉」に気をつけよう! ◆ 北村文夫
    教頭ピボット!――5年後の管理職へ贈る 奮闘と成長のマイルストーン記録 ミドルリーダーとともに学校という船を動かそう ◆ 杉本敬之

教育行政

    行政職員日記 つなぐ人 ◆ 平井奉子
    地方から始まる学びの変革 子どもと大人でつくる 自分の学びを選択できる町 ◆ 中川 綾
    講座 教育行政入門 教育費と修学支援制度⑦学校教育費負担軽減の取り組み(5) ◆ 小川正人

教育課程

    子どもも教師も自ら学び、動き出す! 特活2.0 為すことによって学び続ける勇気 ◆ 清水弘美
    授業研究で学校をつくる――教師の同僚性をみがく 教師の語りを作品に残す――付箋とグラフィック ◆ 小林宏己
    新しい教育、どうなった? 英語③英語教育実施状況調査から考える小学校英語 ◆ 志村昭暢
    深掘り・先読み〈教育課程改革〉 養成部会も議論終え「論点整理」へ ◆ 渡辺敦司
    教育×デジタル新潮流 出発進行! 『桃太郎電鉄 教育版』 ◆ 長尾康子

子どもたちの今

    子どもと社会の現在地 闇バイト――「ゲーム」という学びのかたち ◆ 今井善太郎
    不登校の論点 3Ⅾメタバースによる不登校支援の実態(上) ◆ 宮崎 亮/高橋 努/塚原潤也/松野一樹
    増え続ける発達障害とどう向き合うか 医療機関との連携――アメリカの精神医療の視点から ◆ 荒川龍也
    @教育相談室――子どもの「今」「これから」に寄り添った支援 伝統だから……従来どおりで……大丈夫?――卒アルやPTA会報誌の写真掲載について考える ◆ 坂下たま子
    子どもの「内」に学ぶ――伊那小の子どもたちと歩んだ5年間 子どもとともに歩む大変さ ◆ 折山智昭

教育時事

    教育の断面 戦後80年、平和教育考 ◆ 西川龍一
    新・教育直言 熱く語れるか 「とんがり」入試 ◆ 浅田和伸
    教育ニュースPick up ◆ 斎藤文太郎
    気になる!教育関連用語解説 体験格差 ◆ 吉松 梓
    データ駆動型社会における「人間」と「教育」 大学の「内なる国際化」とオンラインによる国際的・多文化的学習 ◆ 織田佐由子

教育法規

    法律で読み解く学校経営プロブレム 働き方改革と安全管理――外部人材の登用にかかわって ◆ 坂田 仰
    〈検証〉12年目のいじめ防止法 いじめ事件の影にある保護者の問題 ◆ 小野田正利

コラム

    七転八起 中堅教員 「不登校ゼロ」を目指した私たちの挑戦 ◆ 木村浩之
    続・やわらかキョウイクアタマ 「すがた」で評じあえたなら ◆ 南浦涼介
    きょういくパノラマ スペシャリストorゼネラリスト ◆ 匿名
    ♯若手の困りごと 夏休み前・中にて ◆ 匿名
    税所一家のシュタイナーをめぐる冒険 税所家の夏休み シュタイナーに会いにワイマールへ ◆ 税所篤快
    校長会・教頭会 事務局の中から ◆ 小泉与吉/冨士道正尋/井部良一
    校長・教頭のセカンド★キャリア 福祉施設長 ◆ 上村伸雄
    市川昭午の往古来今 大学教授の変貌 ◆ 市川昭午
    ブックレビュー 静かに分断する職場 ◆ 脇本健弘
    ブックガイド ◆ 川崎ちづる
    保護者レンズを通してみると ◆ 前田裕子/パウロタスク

管理職選考突破!講座

    管理職選考 合格への道 管理職選考の概要と志望者への期待 ◆ 田中 満
    速報!管理職選考問題 ◆ 栃木県/新潟県/沖縄県
    頻出法規・客観問題の演習 教育基本法に関する客観問題 ◆ 柴田里彩
    頻出教育調査の傾向 全国学力・学習状況調査(上) ◆ 桐村豪文
    最新告示・通達の提要 「公立の義務教育諸学校等の教育職員の給与等に関する特別措置法等の一部を改正する法律の公布について(通知)」2025年6月18日 ◆ 増渕達夫
    頻出面接問題の演習 志望動機に関する面接問題 ◆ 高野孝男
    〈徹底解説〉論文攻略ガイド ◆ 矢島 正/橋本 栄

【次号予告】2025年11月号は10月18日発売!