[本書の概要]
特集1
「働き方改革」のボトルネック再点検 「3分類」、授業時数 なぜ学校は手放せないのか
「質の高い教師確保部会」緊急提言(2023年8月)で、働き方改革に向けて教員の業務の整理があまり進んでいないことが明らかになりました。学校現場からは「働き方改革はやり尽くした」との声もありますが、他校では手放せているのに自校では手放せていない業務があり、現時点で「やりつくした」と見直しを終えてしまっては現状は変わりません。本特集では、業務を手放せている事例等を紹介しながら、簡単に業務を手放させない学校現場の事情に寄り添いつつ、そのなかでも働き方改革を進めている事例等を紹介しながらどうすれば手放せるのか、を考えます。
特集2 相互に実のある「学校種連携」は何が違うのか
保育所・幼稚園から小学校、小学校から中学校と進む子どもたちが乗り越えていく課題は多く、そのとき子どもたちがつまずいても前に進めるように、側で教師が支えていける学校種間の連携の大切さが学習指導要領でも掲げられています。しかしながら、実際には、最低限の申し送りや形式的な交流、一部の担当者任せ、理解不足で連携先に不満等、学校種間での連携が上手くいっていない現状があるようです。そういった現状を踏まえ、管理職のかかわりを見つめ直しつつ、全教職員がもっと充実させてみようと思える"相互に実のある"学校種間連携を探ります。 |