[本書の概要]
特集1
信頼される学校へ— リスペクトし、リスペクトされる関係をつくる
「学校教育にもっと予算を!」「過剰なクレームで困っている!」「何でも押しつけないでほしい!」多くの学校現場の切実な願いです。「もっと学校教育を『尊重(リスペクト)』してほしい」――でも、なかなかその声は世の中に届いていません。なぜ、学校教育は尊重されていないのでしょうか。尊重されるためには、信頼されていることが必要です。もっと言うと、信頼は、一方通行ではなく相互の関係性のうえに成り立ちます。学校教育は、世の中から信頼されているでしょうか。学校現場は、子ども・保護者・地域を信頼しているでしょうか。校長先生は教職員を、教育委員会は学校現場を信頼しているでしょうか。相互に信頼し尊重されるウェルビーイングな学校をめざして――そのためのアクションを探ります。
特集2
教員が「今、足りない」を乗り切るリーダーへ
教員が足りない! この問題が年度はじめ全国2千を超す公立学校で起こっていることが、文科省がはじめて実施した「『教師不足』に関する実態調査」で明らかになりました。採用倍率が低下しているなか、当初は充足していても年度途中の一人の予期せぬ退職や休職で(短期間の不在でさえ!?)、とたんに教育活動が計画どおり進められなくなることもあります。国レベルでの根本的な労働環境改善策はもちろん必要です。同時に、校長・教頭先生にとっては、わが校の「今、足りない」をどうにか乗り切る方策も待ったなしではないでしょうか。本特集では、子どもの学習権や教員の労働安全衛生を守るため、この局面を打開するリーダーの役割や工夫を探ります。 |