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今月の講話


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節目



 

「節目」とは、辞書では、木材や竹などの節のあるところという意味と、物事の区切り目という意味があります。12月〜1月にかけて年をまたぐこの時期も、物事の区切り目という意味での、まさに「節目」といえます。学校には、授業の1時間ごとの「節目」から、1日単位、週単位、月単位、学期単位、年単位など、たくさんの「節目」があります。大きな行事の前後や、何か新しい取り組みを始める前後も「節目」といえるかもしれません。

今回の「節目」は、暦の上での大きな「節目」となります。

「節目」を迎える前の時期、つまり、今回でいえばこの12月。この時期をどんな心持ちで過ごすかについて考えたいと思います。意識をもって過ごさないと、時計の針は勝手に進んでいき、気がつくと、1月1日を迎えているかもしれません。「節目」は、ただのタイミングを表すこともありますが、その区切りに意味をつけ、新たなスタートであったり、気持ちを切り替え前向きに進んでいく機会にしたりしてきたいと思います。「節目」の前のこの時期は、これまでを改めて思い返し、うまくできたこと、できるようになったこと、心温まる思い出などを再確認すると同時に、もっとこうすればよかったことや、残念な出来事なども、次にどうするかを考える時期にすることが大切です。

そうすることで、「節目」の後、今回でいえば来年の1月をたいへん有意義なスタートの時期にすることができるのではないでしょうか。「1年の計は元旦にあり」とも、昔からいわれます。年が明けてから目標を考えるより、年をまたぐ「節目」を迎える前の今を、大切に過ごし、皆さんにとって素敵な新年を迎えてほしいと思います。

年の瀬という、誰もがあわただしく忙しく感じる時期です。心を落ち着けて、よい1年の閉じ方ができるとよいですね。

( 大曽根実 )

 


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