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今月の講話


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夏の思い出



 

 童謡「夏の思い出」の一節(歌いだしの部分)を耳にすると、残念ながら、決まって苦い思い出がよみがえります。

 それは、私が小学校3年生の頃、夏休みのよく晴れた日に、学校に遊びに行ったときのことです(当時は学校が休みの日や放課後は校庭で自由に遊べました)。友だちとたくさん遊び、遊び疲れた帰宅途中に、学校近くの銀行の駐車場で突然意識を失ってしまったのです。おそらく脱水症状で痙けい攣れんか何かを起こしたのでしょう。どうやって家に帰ったのか記憶がありません。その後、数日間寝込んでしまいました。その頃は日射病と言っていましたが、今で言う熱中症だったようです。

 その当時は、水筒を持ち歩く習慣がなく、のどが渇くと、学校や公園の水飲み場の水を飲んでいました。自動販売機も今ほどありませんでした。もちろんコンビニもありません。外で飲み物を手に入れるのは今ほど容易なことではありませんでした。

 私は、少年野球をやっていましたが、練習のときもすぐに水が飲めませんでした。飲むとお腹に水が溜まって、脇腹が痛くなる等、かえって運動しにくくなるということで、練習が終わるまで我慢していました。また、スポーツドリンク等もありません。水分を補給することを推奨するような時代ではなかったのです。

 しかし、私が子どもの頃は今ほど暑くはなく、35℃を超える日は、あまりなかったように思います。関東地方は、暑い日でも30℃を超えるかどうかの気温だったと思います。最近は、35℃を超える猛暑日が何日も続き、体温よりも気温の方が高い日があります。ちなみに、気温が25℃以上の日を夏日、30℃以上の日を真夏日、35℃以上の日を猛暑日、40℃以上の日を酷暑日と言うそうです。

夏休みの苦い思い出にならないように、猛暑日や酷暑日は十分に気をつけて過ごしてください。

( 西村勇一郎 )

 


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