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先月の講話

 

 



相手を気遣う



 

  新年度が始まって2ヵ月が経ちました。大きな行事の一つである「運動会」も終わりました。みんなで一つことをやり遂げ、きっと一人ひとりが充実感を味わうことができたのではないかと、思っています。

 さて、皆さん、6月に入りました。

 6月といったら何を思い浮かべますか。「アジサイ」「雨」「梅雨入り」「プール開き」「むし歯予防デイ」など、いろいろありますね。今日は、傘について一緒に考えたいと思います。

 皆さんは、雨が降る日に電車やバスに乗るとしたら、濡れた傘をどうしますか。傘をバンドで巻いていますか。もし、そのままにしていたらどうでしょう。傘についた水滴が飛び散ってしまったり、水滴が周りの人の服や自分の持ち物を濡らしてしまったりして、嫌な気持ちになるかもしれませんね。

 傘をさしたまま狭い道で人とすれ違うときには、どのようにしますか。少し広いスペースがあれば立ち止まって待っているという人もいるかもしれませんね。お互いに傘を斜めに傾けて、すれ違うという方法もあります。このことを「傘かしげ」と言うそうです。江戸時代から言い伝えられているしぐさの一つです。

 では、最後に、長い傘を持ち歩くときにはどのようにしていますか。傘の先を地面にトントンとついていたり、傘を前後に振っていたりする姿を見かけることがあります。また、傘の真ん中を持って歩いている人も見たことがあります。周りの人にけがをさせてしまうかもしれませんね。傘の柄を持って、傘先を下にして、体の近くに固定して歩くのが、マナーとしても安全面でも正しいそうです。

 雨の日にも、雨上がりのときにも、周りの人のことを気遣って行動できるようになるといいですね。皆さんも改めて意識してみてはいかがでしょうか。

( 山川佳美 )

 

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