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今月の講話


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卒業式や入学式の時期です



 

 3月は卒業式、そして4月になれば入学式という晴れやかな「式典」が続く時期です。さて、卒業式や入学式はいつ頃から行われてきたのでしょうか。

 明治時代に学制の施行に伴い、試験修了者に対して卒業証書を授与したことに起源を持つようです。1870年代のことです。その後、儀式として定着してきたそうです。実際の卒業式として記録が残っているのは、1876年に陸軍の学校で行われた「生徒卒業式」が最初ではないかとのことです。翌年には、東京大学でも第1回の卒業式が挙行されました。

 小学校や中学校で卒業式が行われ始めたのは、まずは師範学校(教員を養成する学校)で行われ、それが小学校等に伝わり、広まってきたという流れのようです。卒業式の内容は、卒業証書の授与はもちろんのこと、学習の成果を発表する学習発表会のような構成であったようです。

 そして1886年に政府の方針で年度の始まりが4月、終わりが3月になったことから、4月に入学、3月に卒業ということが定着しました。

 卒業式や入学式を行う理由の一つは、単に学校を去る日や学校に通い始める日ではなく、人生の節目としての「通過儀礼」の意味を持つことだと思います。また、「儀式」を学ぶよい機会となり、さらに自分の成長をふり返る機会にもなっています。

 しかし、最近では式の内容も変わってきています。とくにコロナ禍以降、式のあり方が見直されてきました。伝統を大切にしつつも、今の時代に合わせた式にしていくことは必要なことだと思います。

 卒業式の本来の目的は、門出を祝うとともに、感謝を伝えることです。そして何よりも一番の目的は、教育課程修了の認定を行うことであり、入学式は、入学を許可することです。そのことを念頭におきながら、重要な学校行事である卒業式や入学式をこれからも大切にしていきたいものです。

( 西村勇一郎 )

 


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