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今月の講話


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夏の冒険物語



 

 皆さん、おはようございます。長い夏休みが終わり、今日から学校が始まりました。久しぶりに皆さんの元気な顔を見ることができて、とてもうれしく思います。夏休み中、皆さんはどのように過ごしたでしょうか。

 夏休みといえば、私にはどうしても忘れられない思い出「夏の冒険物語」があります。

 ある夏の日、友だち4人で「あの川を、下流からどこまで行けるか試してみよう!」と、近くの橋から自転車で出発することにしました。走り出しは川沿いの風がとても気持ちよく、みんなで笑いながら走ったことを覚えています。

 ところが、冒険というのは、楽しいばかりではありませんでした。当時は電動自転車も、ギアつきの子ども用自転車もない時代です。私と一人の友だちは、お母さんのママチャリを借りていました。重たい自転車をこぎ続けるのは本当に大変で、だんだんと足が痛くなり、疲れがたまってきました。あとの二人が乗っていた子ども用自転車の方がペダルが軽かったので、ママチャリをこぐ役を交代しながら、なんとか帰り着くことができました。地図も持たず、何の計画も立てない行き当たりばったりの冒険は、泣きそうになるくらいつらく、過酷なものとなりました。

 今ふり返ってみると、往復で30キロメートルもの距離を走っていたと思います。何時間走ったのか覚えていませんが、とにかくつらかったという記憶は、大人になった今でもはっきりと心に残っています。

 でも、不思議なことに、あれほどつらかったのに、もう二度とあのような大冒険はできないなあと思うと、今ではそれがとても大切な思い出に変わっています。

 皆さんがこの夏休みに経験したことは、必ず皆さんの心の中に残り続けます。それは、これから始まる毎日を充実させていくための、エネルギーになります。蓄えたエネルギーをたくさん発揮して、みんなで力を合わせて、楽しい学校生活にしていきましょう。

( 西田 裕子 )

 


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