朝夕涼しくなり、少しずつ秋の深まりを感じますね。 秋の季語に「灯火親しむべし」という言葉があります。 「秋になると涼しくなり夜が長くなるので、灯あかりの下 で読書を楽しむのがよい」という意味です。「読書の秋」 という言葉の由来ともいわれています。では、本を読 むことにはどんなよさがあるのでしょうか。
脳が活性化(いきいき)する・想像力が豊かになる・ 視野(ものの見方)が広がる・語彙(使える言葉)が 増える・ストレス解消になる・知識が増える・自分を コントロールする力がつく(感情的にならない)等。
どれも「なるほど」と、うなずけるものばかりです。 皆さんは本を読むことが好きですか? 「本は好きだけ ど読むのは苦手」「読書の大切さはわかるけど自分で 選ぶのはむずかしい」という人もいるかもしれません。 今日は本を読むことが好きになるこつを三つ教えます。
一.絵本でも、図鑑でもよし! まずは、3冊最後まで読んでみよう。
一.お気に入りの場面を見つけよう。
一.人に話し、すすめよう。
本を読むのが苦手な人は、「つまらないな」と思うと、 途中で読むのをやめてしまいます。私もそうでした。 でもあきらめずに最後まで読むと、「読み切れた」と いう自信がつきます。さらに、本は最後の方がおもし ろいことが多いので、本のよさがわかります。読み終 えたら、読んだ本の一番好きな場面や登場人物を人に 話したり、紹介したりしてみましょう。実際に友だち と一緒に図書室に行くのもよいですし、クラスで本の 紹介リレーをしたり、本の帯やクイズカードをつくっ たりするのも楽しいです。図書室には図書委員さんや 先生たちのおすすめの本の紹介コーナーやポップがあ ります。ぜひ参考にしてください。
本は心の栄養になります。読書は、今日から、一人 でも始められます。この秋、一人ひとりがお気に入り の本と出合えるように願っています。
( 渡部陽子 )
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