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今月の講話


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湿度の話



 

2月は、「如月」とも言われています。「衣更着」とも書きます。これは、寒いので着るものをさらに増やすという意味です。通常、2月4日が暦の上では春になるという立春ですが、まだまだ寒さが厳しい日が続きます。冬の時季は、湿度が低くなります。湿度というのは空気の湿り具合いのことです。湿度は、〇%で表します。雨の日は湿度が100%近くになります。季節によって違いますが、雨が降っていない日は、60~ 80%くらいです。湿度が低い状態を空気が乾燥していると言いますが、50%以下になると乾燥注意報が発令されることがあります。

なぜ湿度の話をしたかというと、湿度は私たちの生活に大きな影響を与えているということを知ってほしかったからです。まずは健康や美容面です。湿度が低い日が続くと、感染症が流行します。ウイルスが活発に働き出すそうです。インフルエンザ感染症などで学級閉鎖の学校が多くなりますよね。また、湿度が低い乾燥状態が続くと、肌や唇が渇いて、うるおいがなくなります。髪の毛などもパサつきます。花粉症も空気が乾燥している時期には悪化する人が増えます。喉も乾きやすいですよね。

さらに空気が乾燥していると火事が起こりやすくなります。物が燃えやすくなるのです。濡れている紙や木は燃えにくく、渇いているとよく燃えます。冬は消防車の出動回数が増えるので、消防署も大忙しです。空気が乾燥した状態が続くと、いろいろと問題が起きてくるのです。

では、湿度が80 ~ 100%の高い状態のときはどうでしょうか。感染症は流行しにくくなりますが、空気がジメジメと感じて不快に思うことがあります。洗濯物も乾きにくくなります。食べ物が腐りやすくなるそうです。カビも生えやすくなります。

湿度を60 ~ 70%に保てれば快適に過ごせます。空気の乾燥には気をつけましょう。

( 西村勇一郎 )

 


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