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暑い夏が終わり、スポーツの秋・食欲の秋、そして読書の秋といろいろなことにチャレンジしやすい季節です。文化の日を中心とした10月下旬〜11月上旬は「読書週間」とされています。これは戦後間もない1947年「読書の力によって、平和な文化国家を作ろう」と第1回「読書週間」が開かれ、その後全国に広がっていきました。
気づいた人も多いと思いますが、本校の図書館にはいつも図書館司書の方やボランティアの方が季節ごとの装飾をしてくださっています。また、作者別おすすめ絵本や、新刊がわかりやすく展示されています。
私は、ヨシタケシンスケさんの絵本が大好きです。『りんごかもしれない』という絵本が有名で、一つのりんごから本当におもしろくて不思議な世界がくり広げられています。
私のおすすめは『ころべばいいのに』です。何人かきらいな人がいて、石につまずいて転んでしまえと思っている主人公が、自分だけこんな気持ちを持っているのではないことや、そんな気持ちに向かい合ったり逃げたりすることができるということに気がつく本です。
次は『このあとどうしちゃおう』です。おじいちゃんがなくなった後、おじいちゃんの部屋で見つけたノートには、「自分が将来死んでしまったらどうなりたいのか」が書いてありました。そこにはこの後の予定として幽霊センターや、生まれ変わりセンターに行くことや、いてほしい神様のこと、つくってほしいユニークなお墓のことが書いてあります。主人公は死んじゃった後のことを考えることで、今生きているうちにやりたいことがいっぱいあることに気づきます。
最後は『なんだろうなんだろう』です。学校・楽しい自分・正義・許す・普通・夢など普段使われる言葉の意味を自分で考え探していく絵本です。
実はここで紹介した絵本は、全部学校の図書館にあります。皆さんもたくさん本に触れて、お気に入りの本を見つけてください。
( 鶴見悦子 )
先月の講話
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