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今月の講話


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見えないけれど、大切なもの



 

毎日暑い日が続きます。皆さんにとっては楽しみにしている夏休みがいよいよ近づいてきましたね。

さて、7月といえば、もうすぐ七夕です。七夕とは、織姫星と彦星が天の川を渡って、1年に一度だけ会える7月7日の夜のことを言います。きっと皆さんのなかには、短冊に願いごとを書いて、笹に飾りつけをした人もいるのではないでしょうか。雨が降ってしまうと織姫星と彦星は天の川を渡ることができずに、来年までまた会えない日々を過ごすことになります。7月7日の夜は晴れるといいですね。

ところで、空を流れるように見える天の川ですが、実はたくさんの星が集まっているものなのです。皆さんの住んでいるこの町では、残念ながら夜になっても町の明かりが強すぎてなかなか見ることはできませんね。

5年生と一緒に行った自然教室では、山の中なので街灯がなく、夜になると真っ暗で、天の川がとてもよく見えました。5年生の友だちも驚いていました。

また、自然教室では昼間の星を見ることもできました。星は、夜にだけあるものではなく、昼間でも空にあるものなのです。昼間は太陽の光が強すぎて見えないだけです。昼間の星も、夜の町の明かりで見えない星も、見えないけれどそこにちゃんとあるのです。

同じように、私たちのまわりにちゃんとあるけれど見えないものはほかにもあります。何でしょう。そうです。答えは空気です。空気は私たちが生きていくのにとても大切なものです。見えないけれど、大切なものはほかにもたくさんあると思います。皆さん、いろいろと探してみてください。そして、見つけたらぜひ、それをみんなで共有しましょう。自分が気がつかなかったものを教えてもらったり、友だちが気がつかなかったものを教えてあげたりすれば、今まで見えなかったたくさんのものが見えるようになります。きっと目の前の世界が広がりますよ。そうして、みんなで世界を広げていきましょう。

( 西田裕子 )

 


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