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今月の講話


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こいのぼり



 

 さわやかな風が校庭を吹き抜ける季節になりました。学校の周りの木々も、先日よりずっと濃い力強い緑色に変わっています。

 皆さんは最近、空を泳ぐ「こいのぼり」を見かけましたか? 色とりどりの鯉が青空をバックに悠々と泳ぐ姿は、見ているだけで心がワクワクしてきます。では、この時期になぜ「鯉」を飾るのか、その由来について話します。

 これは「登竜門」という中国の伝説が関係しています。ある大きな川の上流に「竜門」というとても激しく流れる滝がありました。たくさんの魚が滝を登ろうとしましたが、あまりの勢いにみんなあきらめて逃げ出してしまいました。しかし、1匹の鯉だけは違いました。激しい流れに何度も押し戻されながらも、けっしてあきらめずに挑戦し続け、ついにその滝を登り切ったのです。すると、その鯉の体はまばゆい光に包まれ、立派な「龍」となって天に昇っていったと伝えられています。この話から鯉は「どんな困難にも負けず、立派に成長する」という強さと勇気のシンボルになりました。

 皆さんの毎日の生活のなかにもこの「激しい滝」のような瞬間があるかもしれません。「算数の問題がむずかしくて投げ出したくなる」「運動会の練習が続いて体がもたない」「友だちとうまくいかなくて、心が沈みがち」。

 そんなとき、思い出してほしいことがあります。こいのぼりは、風の吹かない日はだらんと元気のないように見えますが、強い風が吹けば吹くほど尾びれをしっかりふって、力強く、格好よく泳ぎます。

 皆さんにとっての「逆風」は、自分を「龍」のように大きく成長させてくれるチャンスです。逆風が吹いたときこそ「今はもっと強く泳ぐための練習なんだ」と自分を信じて、一歩前に進んでみてください。一人ひとりが自分という鯉を、この5月の空に精いっぱい泳がせてほしいと思います。一緒にその滝を乗り越えていきましょう。

 さわやかな5月に、皆さんのキラキラした笑顔がたくさん見られることを楽しみにしています。 

( 鶴見悦子 )

 


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